森マリア、水谷豊監督から“芝居の楽しさ”学ぶ　バイオリン1日7時間も猛特訓した演奏「見どころ」

　2020年10月から2クールにわたって放送されたテレビ朝日系の連続ドラマ「24 JAPAN」で、日本初の女性総理に就任した朝倉麗の娘・日奈を演じた森マリアさんが、俳優の水谷豊さんがメガホンを取った映画「太陽とボレロ」（6月3日公開）でスクリーンデビューします。

　映画は、オーケストラを題材に、音楽を愛するアマチュアの人たちが織りなすヒューマンドラマです。地方のアマチュア交響楽団「弥生交響楽団」が経営難で、楽団の歴史に幕を閉じることになり、解散コンサートが開催される……というストーリーです。

　水谷さんといえば、大ヒット刑事ドラマ「相棒」シリーズ（テレビ朝日系）の杉下右京役で知られており、映画「TAP THE LAST SHOW」「轢き逃げ 最高の最悪な日」でも監督を務めています。今回が監督作、3作目となります。

　森さんは、2000年3月16日生まれ、兵庫県出身。趣味は料理、アウトドア、キャンプなど。特技は10年習ってきたバイオリンで、今作では弥生交響楽団のバイオリン演奏者、宮園あかりを演じます。そこで、森さんに、水谷監督からの演技指導や役作り、得意料理、マイブームなどについて聞きました。

求められたのは「楽しんで演じること」

Q.水谷監督の作品に出演するプレッシャーはありましたか。

森さん（以下敬称略）「マネジャーから出演の決定を聞いたとき、私でいいのかと思いました。プレッシャーもありましたが、（役作りの）お話をいただいてからすぐに準備をしないとと思いました」

Q.監督から出演にあたり、求められたことはありましたか。

森「私は映画初出演だったので、自信がなくて……。水谷監督は『もし、映画がつまらないと言われても、それは監督である僕の責任だから。気にせずに自由に楽しんで演じて』とおっしゃっていただいたので、自由に伸び伸びと演じることができました。それが水谷監督から求めていることだと思いました」

Q.監督から学んだことはありますか。

森「お芝居や現場を楽しむ姿勢を学びました。水谷監督はコミカルな演出が多かったんですが、演出をつけてるときも監督はすごく楽しそうで、カットをかけるのも忘れて吹き出していらっしゃって、ご自身が一番楽しんでいるんだなと思いました。それを見て私も見習おうと思いました」

Q.役作りでしたことはありますか。

森「台本を頂いたときに、水谷監督から『マリアちゃんはそのまま演じてくれたらいいから』と言われたので、私をベースに作っていきました」

Q.バイオリンはどれくらい練習しましたか。

森「出演が決まったのが撮影の始まる3週間前で、そこから毎日7時間練習していました。覚えてくると何も考えなくても弾けるので、弾きながら役のことを考えたりしていました」

Q.今回、難しかった演技はどんなことですか。

森「音楽ですね。音楽のプロの方々と交ざって演奏することは、普通に生活していたらまずないことです。音楽とお芝居を両方成立させるのは、難しい挑戦でした」

Q.見どころを教えてください。

森「演奏するシーンはもちろん見どころなのですが、楽団員のメンバーみんな、いとおしいキャラクターで、楽団員のクスッと笑える日常のシーンにも注目してほしいです」

Q.趣味が料理だそうですが、得意料理は何ですか。

森「おでんが得意です。友達にも振る舞うこともあるのですが、好評です」

Q.理想の女優像を教えてください。

森「小さいころから、憧れる俳優さんは男性が多いです。男性が持つダイナミックさや大胆さ、そして、女性が持つ優雅さ、麗しさも兼ね備えた俳優さんになりたいです」

Q.マイブームはありますか。

森「漫画とアニメです。異世界転生ものが大好きです」

　1日7時間もバイオリンを猛特訓するほどの努力家の森さん。水谷監督から芝居と撮影現場の楽しさを学び、どんな成長を見せてくれるのか、今後も注目です。

（オトナンサー編集部）

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