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女子大生が考えた、災害時の「非常食レシピ」が使えると話題

昭和女子大学現代ビジネス研究所のチームが、災害時に役立つ「非常食レシピ」を考案。「食材」「アイテム」「テクニック」の3つの「マスト」を覚えるだけなので、同大関係者は「一度作ってコツを覚えてください」と活用を呼び掛けています。

「昭和女子大学非常食レシピ」ではご飯をポリ袋で炊く:同大提供

 昭和女子大学現代ビジネス研究所(東京都世田谷区)のチームが学生と一緒に考案した、災害時に役立つレシピ「昭和女子大学非常食レシピ」がネット上で話題を呼んでいます。

 この取り組みは、同研究所の社会人研究員と学生による共同プロジェクト「食のひろば性研究会(食プロジェクト)」の一環として2015年5月にスタート。地震などの災害時、水や電気が遮断された場合に備えたレシピやテクニックを研究し、その成果を今年3月10日、「昭和女子大学非常食レシピ」としてネット上に公開したところ、SNSなどを中心にたちまち大きな反響を呼びました。

 オトナンサー編集部では、プロジェクトリーダーの研究員・段谷憲さんにレシピ開発のきっかけなどをインタビュー。また、その実践法を紹介します。

一番おいしいのは「食べ慣れたもの」

Q.「非常食レシピ」の基本にあるのはどんな考えですか?

段谷さん「私たちが注目したのは『ローリングストック』の考え方。普段から、実際に食べるよりもちょっと多くの食材を備え、使った分をその都度、補充していく方法です。ポイントは、非常食用の乾パンやインスタント食品ではなく“日常で使う食材”をストックすることですね」

Q.レシピ開発のきっかけを教えてください。

段谷さん「2011年3月の東日本大震災をはじめ全国各地で活動するボランティア団体の方に『どんな食事がおいしいのか』を聞いたところ、『食べ慣れたもの』という答えが返ってきたことです」

Q.震災時でも“日常”が大切だということですね。

段谷さん「普段から慣れ親しんだ味や温かい料理に触れることで“日常”を思い出すことができれば、精神的な余裕につながります。それを、どのような環境や手法であれば実現できるかを探ってみたかったのです」

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