土屋太鳳、主演・山田涼介の姿に感服 「なぜ、座長という立場に立たれているのか」
映画「大怪獣のあとしまつ」に出演する土屋太鳳さんに、台本の感想や共演者から学んだことなどについて聞きました。

映画「大怪獣のあとしまつ」に出演する女優の土屋太鳳さん。同作は、人類を恐怖に陥れた巨大怪獣が死に、国民が歓喜に沸く一方で、残された死体は徐々に腐敗が進んでいきます。特務隊員の帯刀アラタ(山田涼介さん)は怪獣の死体の処理をすることになり…空想特撮エンターテインメントです。土屋さんは環境大臣秘書官・雨音ユキノ役で出演します。
オトナンサー編集部では、土屋さんにインタビューを実施。台本の感想や共演者から学んだことなどについて聞きました。
芝居を通して相手とつながる
Q.台本を読まれていかがでしたか。
土屋さん(以下敬称略)「本当の意味で、純粋な特撮作品になるんだろうなと思いました。いろいろな特撮がありますが、この作品は風刺がしっかりされていて、シリアスな中にも、大なり小なり、コミカルな部分がありました」
Q.共演者の方々から学んだことはありますか。
土屋「皆さん、自然に笑いを取られるんですよね。ただ笑わせようとしている感があまりなくて、ニュアンスでセリフを面白くされていました。三木聡監督がいることで、いい緊張感で撮影が進んでいきました。リハーサルでは間とテンポが大事だと思いました。
共演者の方々は三木組の常連さんが多かったです。その中で、西田敏行さんとの共演はアカデミー賞以来で、何を話し掛けてくださるのかなと思ったら、『太鳳ちゃん、世の中に対して悪口ある』と聞かれ、『悪口じゃないけど、こういう考えはありますよ』と答えました(笑)」
Q.山田さんと、作品について相談やお話しされましたか。
土屋「相談はしていませんね。涼介さんがいらっしゃるだけでユキノになれました。涼介さんがなぜ、座長という立場に立たれているのか、ひしひしと感じる現場でした。基本的にレディーファーストで、女優陣はヘアチェンジがあるので現場に入るのが遅れがちになるのですが、主演が先に入ると、その後に入る方が焦ったり、申し訳なさそうに入ってくるので、涼介さんはみんなが入ってから、現場にいらっしゃっていました」
Q.完成した作品を、ご覧になっていかがでしたか。
土屋「想像と違いすぎて、コミカルぽいというか、こんなにふざけていて大丈夫かなと思いました。そのノリで番宣するのかなと思って、涼介さんとどうしようか悩みました。皆さんの想像を裏切りますとは言えないし、コミカルですとも言えないし、悩みました。
『倒すよりムズくね』というコピーが好きで、それが全てかなと思いました。東映さんと松竹さんがコラボする貴重な機会に参加させていただいて、特撮が好きな私としてはうれしかったです」
Q.怪獣にはどんなイメージがありますか。
土屋「かわいい怪獣もいますね。間違えて地球に来ちゃった子もいますが、倒す相手かな。倒す相手なのに、その怪獣もストーリーを持っているじゃないですか。憎めないですよね。自分の中にいる怪獣という意味では『孤独』です。孤独が自分の心の中を不安定にさせます」
Q.演じる際に意識していることはどんなことですか。
土屋「お芝居を通して、相手とつながることですね。空気だったり、お互い、台本を読んで感じたことをその場で出すと思うんですが、一緒に演じると、心がつながる瞬間があり、やっていてよかったと思う瞬間です。あとは食べるものです。その役が食べそうなものを食べるようにしています」
Q.2022年の抱負はありますか。
土屋「『新た』ですね。これまでしたことを大事にしつつ、新しいことに挑戦していくことかなと思っています。これまでは数年先の計画を立てたことがなく、デビューしてから15年たつので、能動的に計画を立てて、楽しくお仕事したいなと思います。あとは旅行に行きたいです」
映画「大怪獣のあとしまつ」は2月4日から全国公開。
(オトナンサー編集部)
コメント