佐津川愛美インタビュー 朗読の思い出、舞台の魅力、ハプニング…
舞台「この声をきみに」でヒロインを務める佐津川愛美さんに、朗読の思い出や舞台の魅力などを聞きました。
舞台「この声をきみに」でヒロインを務める佐津川愛美さん。同作は、主人公の青年(尾上右近さん)がひょんな理由から朗読教室に通い始めます。そこで、ミステリアスな朗読の先生(佐津川さん)に出会い、朗読の魅力を知り、人生を前向きにしていく…ドラマ「この声をきみに」(NHK総合など、2017年9月~11月放送)のスピンオフオリジナル舞台化作品です。
オトナンサー編集部では、佐津川さんに単独インタビューを実施。朗読の思い出や舞台の魅力、リフレッシュ方法などを聞きました。
ドラマ版で感じた人間くささ、温かさ
Q.ドラマ版はご覧になっていましたか。
佐津川さん(以下敬称略)「はい、拝見しました。人物描写が丁寧で、その中で人間くさいところや温かさが感じられ、こんな作品が毎週見られるのはいいなと思いました。とても丁寧に描かれていて、この先どうなっていくんだろうと思いながら見ていました。舞台になると話は新しくなります。舞台になったときに、いい方向に表現できたらいいなと思っています」
Q.ドラマ版から影響を受けたところはありましたか。
佐津川「好きなものを大人になってから学ぶのはいいなと思いました。私は習い事をしたことがないので、習い事をしてみようと思っています。毎週は仕事柄難しいので、1回で終わるものに挑戦してみようと思いました」
Q.朗読教室をテーマにした作品ですが、「朗読」の思い出はありますか。
佐津川「朗読劇は何度か出演させていただいています。朗読劇はたくさん練習しない方がいいとおっしゃる演出家さんが多いと感じました。もちろん、リハーサルはするのですが作り込まず、そのときに生まれたものを大事にしたいという方が多く、私に合っているのかもしれません。舞台だけでなくドラマでも、現場で生まれたものを大事にしています」
Q.映像作品とは違う舞台の魅力を教えてください。
佐津川「二度と同じものがない瞬間の連続です。天気や体調によっても演技は変わりますし、私以外のキャストさんもそういうことがあります。自分では良くない出来と思っても、ほかの方から良かったと言われることもありました。
お客さんの反応も、土日の方がリラックスしているからか大きいと感じることがあります。地方に行けばリアクションも変化します。そういうところが舞台や朗読劇の魅力ですね」
Q.過去の出演作で、印象に残っているハプニングはありますか。
佐津川「舞台でロングスカートをはいていて、ヒールがスカートに引っ掛かり、変な歩き方になりました。その後、靴を脱ぐシーンがあったのですが、引っ掛かっているので普段より靴を早めに脱ぎました。袖に引っ込んだら、スタッフさんが駆け付けてきてくれて、けがをしていないか聞かれ、支えてもらっているなと実感しました」
Q.演じるときに気を付けていることを教えてください。
佐津川「無理やり言わない。その気持ちになっていないときに言わなければいけないセリフがあるときは、疑問のまましない。ちゃんと納得してから演じるようにしています。基本的に、監督に言われたことを表現できるのがいいと思っているので、それができたらいいのですが、台本のセリフになると、一言付け加えた方がいいと思うこともあります。
それができるかどうかは、現場にもよります。ドラマ『おっさんずラブ-in the sky-』は、そのときの気持ちを大事にする現場でした。逆に台本通りにすべきという演出家さんもいるので、そのときにどう気持ちを持っていくか、計算しなければいけません。毎回同じスタンスで現場に行かない、臨機応変に対応しています」
Q.普段、リフレッシュにしていることは。
佐津川「旅行好きです。仕事が終わってすぐ行けるわけでもありませんが、予定が空けば行きます。海外は年1回、国内はよく行っています。
衝動的に行くときは行き先を決めず、来た電車に乗ったりします。散歩も好きです。夜ご飯を食べて1時間くらい歩いたりします。お酒を飲んだ後、乗り物に乗らず、夜風にあたって帰ったこともありました。歩いて帰るというと、友達から心配されますが(笑)気が付いたら1時間くらい歩くこともあります」
舞台「この声をきみに」は3月20日から、東京・俳優座劇場で開催。
(オトナンサー編集部)
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