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松下奈緒、ヒロインの“しつこさ”に共感「いいと思ったらそこで終わり」

WOWOWドラマ「連続ドラマW 引き抜き屋 ~ヘッドハンターの流儀~」主演の松下奈緒さんに、小穂役を演じた感想などを聞きました。

松下奈緒さん
松下奈緒さん

 WOWOWドラマ「連続ドラマW 引き抜き屋 ~ヘッドハンターの流儀~」主演の松下奈緒さん。同作は、松下さん演じる鹿子小穂(かのこ・さほ)は父の会社を解雇され、ヘッドハンターを名乗る渡会花緒里(わたらい・かおり、内田有紀さん)が働くヘッドハンティング会社に勤務することに。駆け引きや裏切り、だまし合いを繰り広げながら、小穂はクライアントやヘッドハンティングの候補者と相対していく中で、人生を預かる仕事にやりがいを見いだしていく…ビジネスエンターテインメントです。

 オトナンサー編集部では、松下さんにインタビューを実施。小穂役を演じた感想や仕事で悩んだときどうするか、演じる上で意識していることなどを聞きました。

高飛車なところなく、親近感

Q.脚本を読まれた感想を教えてください。

松下さん(以下敬称略)「私のイメージでは、小穂は黒のスーツを着てクールなテンションなのかなと思っていました。でも普通に話すし、高飛車なところはないし、怒られたらシュンとするし、泣くし笑うし、親しみやすさを感じ、かわいいと思いました」

Q.小穂を演じてみていかがでしたか。

松下「小穂は堂々としていて、どんと構える強さを持っています。男っぽいものではなく、女性らしいきめ細やかさのある堂々とした感じを出したいと思っていて、私の中にそういうところがあるかないかは別として、お芝居で表現できたらと思っていました。

共通点としては、何に対しても諦めないという粘り強さやしつこさです。誰かに対してしつこいのではなく、自分に対してしつこさを持っています。そこがあるからこそ、自分の中でも小穂をかみ砕けるところがありますし、共通点として大きかったです」

Q.「しつこさ」が役立つことは。

松下「これでいいと思ったらそこで終わってしまうので、そう簡単にいいと思わないように自分でハードルを上げています。お芝居と音楽はどちらも、自分でこれでいいとピリオドを打つことができる仕事です。でも、さらにもう一歩先に進んでみようという部分を、今回は必要としていました」

Q.今後、どんなふうに仕事を積み上げていきたいですか。

松下「今と変わらず、女優とミュージシャンを両立していけたらと思いますが、長く働くにはどうしたらいいか、自分も飽きないようにしたいし、周りの人も飽きさせないように、新しいことにもチャレンジしたいと思っています」

Q.仕事で悩んだときに相談する相手はいらっしゃいますか。

松下「自己解決しちゃいます(笑)悩むことも少ないんですよ。人に悩みを相談するほど悩まないんだなと思う半面、自分で解決していることも多いと思いました。最終的に自分で決めたいと思っているので、あまり相談しないのかもしれません」

Q.演じる上で常に意識していることは。

松下「いかに役を好きになれるかです。役を自分に近づけるのか、自分から役に近づくのかでだいぶ違いますが、共通点があるから演じやすいということもありませんし、共通点がないからできないということもありません。

その役の気持ちに共感できるかどうかを大事にしますし、役を理解できなくても、愛せる要素を探す心掛けはします。一番の理解者であるということは自信を持っています」

Q.別のインタビューで、演じたい役に「悪女」を挙げていらっしゃいますが、悪女役でもそういうところは見つけられますか。

松下「見つけられると思います。もともと悪い人はいないと思います。悪い人でもいいところを見つけたいし、悪いところも含めて好きになりたいし、演じるチャンスがあるなら、そういうところも含めて救いがあるようにしたいです。まだ、演じたことがないので、そんなふうに演じたいと思っています」

Q.普段、リフレッシュはどんなことをされていますか。

松下「犬の散歩に行くか、海外ロケで素晴らしい景色を見ることですね。日常と非日常、両方あるとリフレッシュできます。ずっと撮影が続いていると、家に帰って犬の散歩をして家でご飯を食べたくなります。でも、そればかりだと飽きてくるので、海外ロケや地方ロケなど自分のテリトリーではない場所に行きたくなります」

 ドラマ「連続ドラマW 引き抜き屋 ~ヘッドハンターの流儀~」は11月16日(毎週土曜 後10:00)からWOWOW連続ドラマ枠で放送開始。

■ヘアメーク:土橋大輔
■スタイリスト:大沼こずえ(eleven.inc)

(オトナンサー編集部)

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