【漫画】「もう長くないかも…」がんを患う愛犬 帰省した娘に見せた“最後の強さ”に4.6万いいね「泣いた」
インスタグラムで公開されているイラストレーターのたけのこさんの漫画が「こんなの、大号泣」と話題に。そこで、作者に話を聞きました。

イラストレーターのたけのこさんの漫画が、インスタグラムで4万6000以上の「いいね」を集めて話題となっています。
娘が小学生の頃に飼い始めた黒パグは、優しい兄のような存在。その後大学進学のため離れて暮らしていたのですが、愛犬に口腔がんが見つかりました。「もう長くないかもしれない」と母から伝えられ、娘が帰省すると…という内容で、読者からは「最後の力を振り絞ったのかも」「娘さんのことを待っていたんですよ、きっと」などの声が上がっています。
愛犬と過ごす「今」を大切に
たけのこさんは、「ワンコ好きさんから寄せられたエピソード」をもとに描いた漫画「うちのワンコ」を、インスタグラムやブログで発表しています。たけのこさんに作品について話を聞きました。
Q.今回の漫画を描いたきっかけを教えてください。
たけのこさん「読者の方から投稿していただいた体験談を元に漫画を描きました。この体験談はとても内容が深くて、正直10コマではおさめきれないようなお話でした。それでもどうしても描きたいと思ったのは、投稿者さんの成長をずっとそばで見守り、一緒に過ごしてきたパグちゃんの『最後の強さ』が心に残ったからです。特に、お母さんの腕の中で静かに息を引き取ったというところは印象深かったです。投稿者さんにとっての『お兄ちゃん』としての強さのようなものを感じて、それを限られた10コマの中でも表現したいと思い、漫画にしました」
Q.この体験談を聞いたとき、どのように感じましたか。
たけのこさん「とても長く、心のこもった文章で送ってくださって、読んでいるうちに自然と感情移入していました。楽しい出来事もあれば、つらい出来事もあって、『投稿者さんの成長とともに、本当にずっと一緒に過ごしてきたんだなあ』ということが伝わってきて…。投稿者さんのお兄ちゃんとして、一番近くで成長を見守ってくれていたんだと思うと感動して、『家族として一緒に成長してきた存在なんだな』と強く感じました。
僕自身もミニチュアシュナウザーと暮らしているので、自分も愛犬とそんな家族になれたらいいな、と思いました」
Q.もし、たけのこさんがパグちゃんの立場だったとしたら…。家族には元気に振る舞いますか。
たけのこさん「僕にはできないと思います。このパグちゃんのような強さは、恐らく持てないですね。自分が本当につらかったら、普通に『つらい~』と言ってしまうでしょう。僕自身、涙もろくて感情移入しやすいタイプなんです。しかし、そういう性格だからこそ『うちのワンコ』のような漫画を描けているのかもしれません。
今回のパグちゃんは、病気で本当につらい状態だったのだと思います。それでもご飯を食べたり、遊んだり、家族の前では元気な姿を見せたりしたその姿は本当にすごいですし、尊敬しますね。僕も見習って、こんなふうに強くなれたらいいなと思っています」
Q.このエピソード以外にも、読者から寄せられたエピソードを漫画にしているのですか。
たけのこさん「『うちのワンコ』は、元々4コマ漫画からスタートしました。そのころから数えると、これまで400本ほどの体験談を漫画にしていて、現在のスタイルになってからは100本ほど投稿しています。エピソードはインスタグラムで募集していて、これまでにいただいたエピソードを合わせると1000件以上になります。本当にたくさんの方が送ってくださり、いただいた体験談には全部目を通しています。本当は全部漫画にしたいのですが、1人で活動しているので、どうしても全てを漫画にすることはできず…。
お勧めの作品を1つ選ぶのは難しく、僕としては、全作品がお勧めです。ただ、描いていて特にワクワクするのは、体験談を読みながら『このときワンコは、こんなことを思っていたのかな』と想像を膨らませ、それを少しファンタジーっぽく描くことです。脚本や構図は毎回悩みますが、その分、面白い部分でもあります。後は、実際のワンコなら『絶対にこんなことをしないよね』といった、人間っぽい振る舞いや目つきを描くことも好きです。そういった少し擬人化した表現を描いているときも、とても楽しいですね」
Q.作品について、どのようなコメントが寄せられていますか。
たけのこさん「『かわいい』『楽しい』『面白い』といったコメントはもちろん、『うちの子も同じです』『うちの子はこうです』と、漫画をきっかけに皆さんのワンコの話をしてくださった方もたくさんいました。今回のような感動系のお話では、『電車の中で読んで泣いてしまった』『仕事の休憩中に読んで泣いてしまった』と言っていただくことがあります。うれしい反面、『そんなタイミングで読ませてしまってすみません(笑)』という、ちょっと申し訳ない気持ちにもなります。また、体験談そのものだけではなく、僕が描いているイラストだったり、漫画の構成や話の流れだったり、そういう部分を褒めていただけることも多くて。それは制作を続けていくうえで、やりがいにつながっています。
いただいたコメントには必ず目を通しています。本当は一つ一つお返事したいのですが、なかなか全部は返信することができないので、せめて『ちゃんと読んでいますよ~』という気持ちをこめて、全てのコメントにハートを付けるようにしています」
Q.創作活動を通じて、読者の皆さんへ伝えたい思いをお聞かせください。
たけのこさん「漫画を読んでどう感じるかは、本当に人それぞれでいいと思っています。『うちの子と同じだな』『うちとは全然違うな』でもいいですし、『楽しい』『面白い』『感動した』でもいい。読んだ方それぞれが、いろいろなことを感じてもらえたらいいなと思っています。そのうえで、今ワンコと一緒に暮らしている方には、その子と過ごしている『今』を、もっと楽しんでもらえたらうれしいです。
毎日一緒にいると、一緒にいることが当たり前になって、それが普通の日常になっていくと思うんです。でも、一緒にいられる時間は永遠ではありません。『うちのワンコ』を読んだときに、ふと自分のワンコのことを考えたり、以前一緒に暮らしていたワンコとの思い出を思い出したり、『そう言えば、うちの子もこんなことがあったな』と思ったり。僕の作品が、ほんの少しでも自分とワンコとの時間や思い出を見つめ直すきっかけになったらうれしいですね。そして何より、漫画そのものを楽しんでもらえたら、とも思っています」
(オトナンサー編集部)










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