「同居人はひざ、時々、頭のうえ。」原作者に聞く、アニメ版を見た感想と見どころ
アニメ化される漫画「同居人はひざ、時々、頭のうえ。」原作者のみなつきさんと二ツ家あすさんにインタビュー。完成したアニメ作品を見た感想などを聞きました。

みなつきさん、二ツ家あすさん原作で、「COMICポラリス」で連載中の漫画「同居人はひざ、時々、頭のうえ。」がアニメ化されます。同作は他人が苦手で人見知りの小説家・朏素晴(小野賢章さん)と、過酷なノラ生活を生き抜いてきた猫ハル(山崎はるかさん)がふとしたきっかけで一緒に暮らし始める、日々の暮らしを人と猫の目線で描いた大人気漫画のアニメ化作品です。
オトナンサー編集部では、原作者のみなつきさんと二ツ家さんにインタビューを実施。完成したアニメ作品を見た感想などを聞きました。
「何だろう」と思っていたらアニメ化の話
Q.アニメ化の話はいつごろからありましたか。
みなつきさん(以下敬称略)「昨年夏くらいです。打ち合わせのときに編集長さんたちがいらっしゃって、『何だろう』『何かしたっけ』なんて思っていたら、アニメ化の話でした」
Q.そのときの率直な感想は。
みなつき「素直にうれしいと思いました。私たちの生み出した作品が、アニメや映画など別の媒体で表現されるのは一つの夢でもあります。友人の作品がアニメ化されたり映画化されたりしたので、うらやましいなと思っていましたが、自分たちの作品で実現するとは思いませんでした」
二ツ家さん(同)「状況を理解するまで時間がかかりました。そのとき、みなつき先生が私の手を握って『やったね』と言ってくださって、やっとうれしさがこみ上げてきました」
Q.猫のイメージを教えてください。
みなつき「一般的には、自由気ままで気まぐれなイメージがあります。たまに小さい人が中に入っているんじゃないかと(笑)やっていることはおっさん臭いし、こちらの話も分かっているのかなと思うときがあります」
二ツ家「仕草や表情がとてもかわいくて、癒やされますよね。猫の心情はフィクションとして描いてますが、こういうこともあるのではないかなと想像しながら描いています」
Q.完成したものを実際に見られていかがでしたか。
みなつき「静止画にしかいなかったキャラクターが動いてしゃべって、物語を彩る音楽と共に生き生きと息づいているのを見て感動しました。とても素晴らしくて、常にニコニコしながら見ていました」
二ツ家「キャラクターたちが動いてしゃべっているところを想像して作画していたのですが、改めてこんな風に動いていたんだということが分かり、感動しました」
Q.アニメ化で要望されたことはありますか。
みなつき「こうしてほしい、ということはあえて言っていません。シナリオや絵コンテ、キャラデザ、オーディションで皆で意見を出し合い、そこは違うなと思うところはお伝えしました。漫画とは作り方が違うと思うので、プロの方にお任せした方が良いものが作れると思い、ほぼお任せしました」
Q.アフレコの現場にはいらっしゃいましたか。
みなつき「何度かお邪魔させていただきました。声優さんの声を生で聞けるのは貴重な体験でしたし、でき上がったものを見ることはあっても、過程を見ることはまずないので、声優さんの力量、技術がすごいなと。どういう勉強をすれば身につくのかなと、感動と尊敬を覚えました」
二ツ家「何度か同じセリフを撮ることがありましたが、監督さんの指示でニュアンスを変えたり、言い方を変えることでセリフの意味やキャラクターの心情が変わっていくことに驚きました」
Q.アニメ版の見どころを教えてください。
みなつき「動きがつくので、ハルのかわいさがたまりません。きびすを返したり、廊下を逃げたりする動きが本当に猫っぽくて。スタッフさんの技術力、描写力がすごいなと思いました」
二ツ家「静止画では表現できない猫の何気ない仕草が全部かわいくて、目で追えるのはアニメならではだと思いました。原作の幾つかのエピソードをまとめて、新しいシナリオになっていたりするのですが、その違いも楽しんでいただければと思います」
アニメ「同居人はひざ、時々、頭のうえ。」は1月9日から順次オンエア。
(オトナンサー編集部)
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