スニーカーコーデを“格上げ”するアイテムとは？　2023年秋冬のトレンドカラーは“抑圧からの解放”を象徴

　気温がすっかり秋となり、街ではオシャレなファッションを楽しむ人が増えてきています。中には、「同じようなアイテムばかり着ているな」「スニーカーに合わせやすい、オシャレなコーディネートはないかな」と思っている人も少なくないでしょう。そこで、男性でも気軽にオシャレに見えるトレンドや女性との会話のきっかけにもなる流行色などについて、色彩検定1級などの資格を持つ山田優子さんに聞きました。

キャップはビーニー、キャラクターデザインが流行の可能性

Q.トレンドカラーはどのようにして、決まるのですか？
山田さん「国際的なトレンドカラーは、『インターカラー（国際流行色委員会）』という民間団体によって決定されます。2年後に流行させたいカラーを団体が決定し、それに合わせてデザイナーやブランドがそれぞれのプロダクトの制作を開始します。
そしてシーズンの幕開けとなる『コレクション』によって外部に発信され、一般市場にも浸透してくるという流れですね。

またこれとは別に、『パントン』というアメリカにある色見本の企業が毎年『パントン・オブ・ザ・イヤー』というカラーを提案しているのですが、これもアパレル業界のみならずインテリアやデザインシーンなどさまざまなカルチャーに影響を与えています」

Q.メンズの2023年秋冬のトレンドカラーを教えてください。
山田さん「流行色というのはその年の世相や心理を表すことが多いのですが、世界各国で行われたコレクションのスタイリングを見てみると、モノトーンやベージュ、パープル系などが多かったです。

そういった中で、私個人の意見としてはこれからは『コロナ禍による抑圧からの解放』のようなイメージで、これまでの反動というようなかたちでビビッドな赤などのカラーが多くなるのでは、と予想しています」

Q.メンズでのバッグや小物アイテムのトレンドはどうですか？
山田さん「小物のアイテムも、カラーとしてはコントラストの効いた配色ということになってくると思います。

具体的なアイテムを挙げると、ビーニーというつばのない帽子であったり、インパクトの大きなキャラクターのテキスタイルがデザインされたものだったり、それに、スニーカースタイルと合わせられるポップでカジュアルな物も多く出ています。

カラーだけではなく、スタイリングの内容についても、ここ数年よりもアクティブに、外向的に進みたいという世相を反映しているのではないかなと思います」

　少しずつコロナ禍からの日常を取り戻し始めている世間を反映して、アクティブなカラーを身にまとったらなんだか心もポジティブになれそうですね。

「普段同じ色のものばかり着ている」と感じている人は、今年の秋冬にトレンドカラーを取り入れたスタイリングを楽しんでみるのもお勧めです。

（オトナンサー編集部）