上司の呼び方は「役職名」と「さん」付け、どちらが多い? 2000人に聞いてみた
会社内での上司の呼び方は、「役職名」で呼ぶケースと、「さん付け」で呼ぶケースの大きく2つに分けられると思います。どちらが多いのか、2000人に聞いてみました。
会社内での上司の呼び方は、「役職名」で呼ぶケースと、「さん付け」で呼ぶケースの大きく2つに分けられると思います。前者は、歴史ある企業の長年の習慣、後者はベンチャー企業やIT系企業に多そう、というイメージがありますが、実際はどうなのでしょうか。2000人にアンケートで尋ねるとともに、社会保険労務士に、組織運営の観点から、それぞれのメリット、デメリットなどを聞きました。
「さん」付けが10ポイント上回る
アンケートは6月10日、全国のYahoo! JAPANユーザーのうち、「企業に勤めている人(正社員、パートなど)」を対象に行い、男女2000人から有効回答を得ました。
まず、「現在勤める企業の社内で、上司のことをどのように呼びますか」と聞いたところ、「『さん』付けで呼ぶ」が55.0%、「役職名で呼ぶ」が45.1%で、およそ10ポイント差で、「さん」付けが上回りました。
「さん」付けが上回ったことから、創業間もない「若い」企業の回答者が多いかと考えてしまいそうですが、2000人全員に「現在勤める企業の創業年数」を聞くと、「50年超」が24.7%と最多で、「30年以内」と「20年以内」が16.8%で並び、「50年以内」15.0%と続きました。創業「3年以内」は9.1%、「5年以内」は5.8%と少数派でした。
一方で、創業間もない企業の方が、「さん」付け傾向が強いのは確かで、「3年以内」の企業勤務者では、「さん」付けが61.5%と6割を超えたのに対し、「50年超」の企業勤務者の「さん」付けは49.9%。わずかながら「役職名で呼ぶ」が上回りました。
次に、「上司を役職名で呼ぶ理由」、「上司を『さん』付けで呼ぶ理由」を、それぞれの回答者に聞いたところ、いずれも「周囲が役職名(『さん』付け)で呼んでいた」が最多で、「意識せず何となく」が続くという、似た結果となりました。
では、役職名で呼ぶ人たちは、上司を「さん」付けで呼ぶことについて、どう思っているのでしょうか。結果は「違和感はない」53.7%が「違和感がある」45.7%を上回りました。違和感がある人に理由を聞くと、「役職の上の人に失礼」68.9%、「組織の秩序が保てない」23.5%。
逆に、「さん」付けで呼ぶ人に、上司を役職名で呼ぶことについて聞くと、「違和感はない」79.0%が「違和感がある」20.0%を大幅に上回りました。違和感がある理由は、「堅苦しい」65.9%、「上司と距離感ができる」25.5%でした。
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