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布団温めるのに役立つ「湯たんぽ」 ついやりがちな“危険な使い方”とは? 睡眠のプロに聞く正しい使用方法

湯たんぽを使うメリットや注意点などについて、上級睡眠健康指導士に聞きました。

湯たんぽを使うときの注意点とは?(画像はイメージ)
湯たんぽを使うときの注意点とは?(画像はイメージ)

 朝晩を中心に冷え込みが厳しく、布団の中が冷たくてなかなか眠れないことがありますが、寝る前に「湯たんぽ」を布団の中に入れておけば適度に温めることができます。近年は充電式の湯たんぽも販売されており、手軽に使用できるのがメリットです。

 ところで、湯たんぽを入れっ放しにしたまま寝てしまうと、どのような危険があるのでしょうか。湯たんぽを使うメリットや、安全に使うための注意点などについて、上級睡眠健康指導士の山本智子さんに聞きました。

湯たんぽを布団の中に入れたまま寝ると低温やけどのリスク増

Q.寒い日に「湯たんぽ」を布団の中に入れる人がいます。湯たんぽを使うと、どのようなメリットがあるのでしょうか。

山本さん「『湯たんぽ』は非常にお勧めです。布団に入った瞬間の冷たさを解消するだけでなく、布団の中の快適な温かさを長時間保ってくれます。エアコンのように空気を乾燥させないのも、大きなメリットです。さらに、人は入眠時に手足の抹消(まっしょう)から熱を放散し、体の深部の体温を下げることで、スムーズに眠りにつきます。湯たんぽで手足がほんのり温まると血行が良くなるので、熱放散もスムーズになると思います」

Q.就寝時に湯たんぽを使う際の注意点について、教えてください。寒いからと湯たんぽを布団に入れっ放しにしたまま寝る人がいますが、問題はないのでしょうか。

山本さん「湯たんぽを安全かつ正しく使っていただくために、就寝時は布団から出すのが望ましいです。一番の理由は『低温やけど』を防ぐためです。低温やけどは、例えば44度くらいの温度でも3~4時間触れていると負うリスクがあります。さらに、46度くらいの比較的高い温度になると、わずか30分から1時間くらいでやけどを負う可能性が高まるといわれています。

寝ているときは無意識のうちに対象物に触れ続ける可能性があります。長時間温度を保つタイプの湯たんぽは、寝る前に布団の中を温める目的で使用し、就寝時は布団の外へ出していただくのがよいでしょう」

Q.湯たんぽ以外に布団を温めるのにお勧めの方法はありますか。

山本さん「『布団乾燥機』や『電気毛布』を使う方法もあります。布団乾燥機は温風で短時間のうちに布団全体を温め、ふっくらさせてくれます。寝る10分前など直前に使っていただいて問題ありません。

電気毛布は、敷いたままにできる手軽さがありますが、電源をつけっ放しにして寝てしまうと、入眠に必要な深部体温の低下を妨げてしまいます。寝付きが悪くなるだけでなく、夜中に目が覚めやすくなるため、就寝前に布団を温めるために電源のスイッチを入れ、寝る際はスイッチを切るよう工夫するのをお勧めします」

* * *

 寒い冬に「湯たんぽ」を布団に入れるのは、ヒンヤリ感を解消し、快適な温かさを保てるためお勧めということです。エアコンのように空気を乾燥させないのもメリットでだといいます。ただし、低温やけどを防ぐため、就寝時には必ず布団から出しましょう。湯たんぽ以外には、「布団乾燥機」や「電気毛布」を使うのがお勧めとのことですが、深部体温の仕組みを生かすため、電気毛布を使う場合は、寝る前に電源を切るようにしましょう。

(オトナンサー編集部)

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山本智子(やまもと・さとこ)

上級睡眠健康指導士

大学時代に臨床心理学科にて睡眠の研究に従事。15年間の会社員生活の後、2022年に独立。中小企業の人手不足倒産を防ぐための事業の一環として、睡眠改善を用いた健康経営支援を実施。上場企業、小学校、中学校、地域のサロン、オンライン等で、「睡眠衛生教育」に関する講座実績多数。公式ホームページ(https://www.growthmuch.com

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