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ベテランでも「知らずに使っている人が多いです」 今さら聞けないビジネスメールの《NGワード》6選【言い換え例つき】

対面での会話とは異なるマナーが求められる、ビジネス上でのメール。ベテランでもうっかり使ってしまいやすい「メールのNGワード」を、専門家が分かりやすく解説します。

うっかり使いがちな「ビジネスメールのNGワード」って?
うっかり使いがちな「ビジネスメールのNGワード」って?

 ビジネスシーンに欠かせないメールのやりとり。ビジネス上でのメールは、直接会ったときや電話で話すときとは異なるマナーが求められる場面でもあります。中には、ベテランのビジネスパーソンでもうっかり使ってしまっている人が少なくない「NGワード」も……。そこで、普段のビジネスメールで改めて見直したい「うっかりNGワード」について、スピーチコンサルタント・ビジネスマナー講師の鈴木通代さんに教えていただきました。

カジュアルなやりとりに慣れすぎると、うっかり「NGワード」が…

Q.ビジネスのメールで、使わない方がよい言葉や、適切でない言い回しを「うっかり」使ってしまいがちなのは、なぜだと思われますか。

鈴木さん「私たちは日常的にSNSなどを使い、その中で会話のような文言のやりとりに慣れてしまっています。ビジネスでもLINEを使うことが増えていることもあり、『日常の話し言葉と書き言葉(ビジネスメール)は違う』という意識が薄くなっています。

カジュアルなコミュニケーションに慣れすぎると、『相手がどう受け取るか』という視点も薄れがちです。ビジネスメールでは相手の立場や感情への配慮が特に重要なのに、その意識が働かないまま送信してしまうということから、ビジネスメールでも『つい』『うっかり』日常の言葉やNGワードが出てきてしまうのではないでしょうか。

また、日常的に敬語を使い慣れていないということもあるかと思います」

Q.特に「うっかり使ってしまいやすい」と思われる「ビジネスメールでのNGワード」には、どんなものがありますか。

鈴木さん「ベテランのビジネスパーソンでも、知らずに使っている人が比較的多い、ビジネスメール上でのNGワードとして、次の6つが挙げられます」

【ビジネスメールでのNGワード(1)お疲れさまです】

「お疲れさま」は、ねぎらいの言葉です。自社の人には使用しますが、社外の人へのビジネスメールでは使用しないように気を付けましょう。

【ビジネスメールでのNGワード(2)了解しました】

固い言葉のように聞こえますが、上から目線で失礼な表現になります。同僚や部下以外の人には、カジュアルな表現と取られかねません。

【ビジネスメールでのNGワード(3)すみません】

謝罪やお礼のつもりで日常でも使ってしまうことが多いのですが、ビジネスメールにはカジュアルと取られがちで不向きです。

【ビジネスメールでのNGワード(4)とりあえず】

つい使ってしまいがちですが、いい加減な印象を与えます。

【ビジネスメールでのNGワード(5)させていただく】

文法としては正しいのですが、多用すると不自然になります。

【ビジネスメールでのNGワード(6)とんでもございません】

文法として間違った使い方をしています。

【画像】「えっ……!」 これがうっかり使いがちな《ビジネスメールのNGワード》です(6例)

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鈴⽊通代(すずき・みちよ)

“あい・ことば” 代表/スピーチコンサルタント/ヒロコマナーグループ ウイズ株式会社 ビジネスマナー講師

静岡放送報道制作局アナウンス部に⼊社。ニュースキャスター、ラジオパーソナリティーなどTV・ラジオの報道番組、ワイド番組、⾳楽番組など幅広く担当し、同時にディレクター、プロデューサーを務める。同社報道制作局情報センター副部⻑、ラジオ局編成制作部⻑、静岡新聞社SBS学苑本部局次⻑を務めた。女性の働き方やさまざまな労働形態に対応するため、キャリアコンサルタントの資格を取得。その後、ビジネスマナーにおいては、マナーの専門家・西出ひろ子に師事し、成果を出す心からの真心マナーを用いた研修やコンサルティングを企業などで行う。また、30年のアナウンサー経験を活かした「スピーチコンサル」「朗読」 「対話型鑑賞」などの講座や講演をはじめ、「アート思考&コミュニケーション」や、EQ絵本講師として、絵本の持つ可能性を⼦育て中の保護者など⼤⼈に伝えている。「話すと言葉、コミュニケーション」の専門家として活動中。鈴木通代スピーチ・研修(https://ai-kotoba.net/)、ウイズ(https://www.withltd.com/)。

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