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【トウモロコシ】夏に不足しがちな「カリウム」摂取可能 栄養を逃さない“調理法”とは?

トウモロコシにはどのような栄養素が含まれているのでしょうか。効率的に栄養素を摂取する方法も含め、管理栄養士に聞きました。

トウモロコシを調理するときの注意点は?
トウモロコシを調理するときの注意点は?

 夏に旬を迎える野菜の一つがトウモロコシです。甘みがあり、好んで食べる人は多いと思います。子どものおやつにもぴったりの食べ物といわれています。トウモロコシにはどのような栄養素が含まれているのでしょうか。トウモロコシを調理する際の注意点や、トウモロコシの栄養素を効率的に摂取するための調理法などについて、管理栄養士の松田加奈さんに聞きました。

トウモロコシには鉄分や亜鉛も含まれている

Q.トウモロコシに含まれている栄養素について、教えてください。食べると、どのようなメリットがあるのでしょうか。

松田さん「トマトやキュウリなどの夏野菜と同じく、トウモロコシは強い紫外線から身を守るために、抗酸化作用を持つビタミンEを含んでいます。そのため、食べると老化防止や日焼けのシミ予防といった効果が期待できるでしょう。

また、汗と一緒に出ていくカリウムや鉄分、亜鉛といったミネラルも含まれているため、夏に食べるのにぴったりの食材となっています。夏バテしやすい人には特にお勧めです。水分とカリウムが含まれていることで、日焼けのケアや汗をかいて疲れたときの疲労回復にも適しています。糖分が高いのでエネルギー補給も可能です。

このほか、食物繊維がすごく多いので、腸内環境を整えたりコレステロールを下げたりする働きがあります。トウモロコシを食べるとさまざまなメリットがあるので、ぜひ積極的に食べましょう。甘みがあるので子どものおやつにもお勧めですよ」

Q.トウモロコシの栄養を効率的に摂取するには、どのように調理するのが望ましいのでしょうか。調理時の注意点も含めて教えてください。

松田さん「トウモロコシをゆでて食べている人は多いでしょう。しかし、トウモロコシに含まれているカリウムやビタミンB1といった栄養素は水溶性であり、ゆでるとお湯に溶け出してしまう性質があります。また、夏にトウモロコシをゆでるのは暑くて大変でしょう。そのため、簡単に調理して栄養素をたくさん摂取するためには、ラップで包んで電子レンジで温めたり、蒸したりするのがお勧めです」

Q.トウモロコシは、1日何本までであれば食べても問題ないのでしょうか。食べ過ぎた場合のリスクも含めて、教えてください。

松田さん「トウモロコシに含まれるカロリーは、実の部分だけであれば1本150キロカロリーほどであり、そこまで高くありません。おやつに1本程度食べるのであれば問題ないでしょう。トウモロコシの食べ過ぎによる健康被害はありませんが、糖質が高いので食べ過ぎると太りやすい点には注意が必要です。ダイエットをしている人などは、あまり食べ過ぎない方が良いかもしれません」

(オトナンサー編集部)

【要注意】「えっ…もったいない!」 これが「トウモロコシ」の栄養が逃げてしまう“NG調理”です

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松田加奈(まつだ・かな)

高校生の頃、太っていた自分が嫌で食べないダイエットで-15kgしたものの、反動でリバウンド。それから100以上のダイエット法を試し、ダイエットにのめり込む。そして管理栄養士の資格を取得し、健康と食事の大切さや心のあり方に気付き、見た目のバランスも良い状態で健康的に-10kgを実現。それらの経験から30歳のときにダイエットサロンをオープン。15年の間に延べ1万人以上の方々のカウンセリングを行って、ダイエットサポートをしている。テレビ出演や全国版雑誌掲載、教育委員会主催の栄養講義、専門学校、短大の講義などの経験がある。

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