一度離婚した相手と「再婚」どう思う? 浮気がやめられない元夫、別居婚だった元夫と復縁した40〜50代女性たちの“実話”
離婚した相手との「再婚」、あなたにはイメージできますか。夫婦仲の専門家である筆者が、一度別れた後に復縁を選んだ夫婦に聞いた、再婚に至るまでのストーリーとは……。

俳優の阿部サダヲさんが主演を務めた、2024年1月期の連続ドラマ「不適切にもほどがある!」(TBS系)。劇中、俳優の山城新伍さんと、妻で俳優の花園ひろみさんについて「一度離婚した後、再び結婚し、また離婚した」という話をするシーンがありました。
離婚した相手とまた再婚するケースは、少ない例にはなりますが存在します。再度入籍はせずとも、また一緒に暮らし始めるという二人もいます。
なぜ大変な思いをして離婚したにもかかわらず、また再婚するのでしょうか。そこにはさまざまな理由がありました。筆者が運営する「恋人・夫婦仲相談所」に寄せられた実話です。
「浮気がやめられない宣言」した夫と離婚、とはいえ怒りが和らぐと…
聡子さん(48歳、仮名)は夫の隆司さん(50歳、同)と、38歳のときに離婚しました。理由は、隆司さんの女癖の悪さ。昔の地元友達やスナックの店員との、度重なる浮気です。
二人の間には小学生の娘と息子がいましたが、浮気発覚のたびに、聡子さんは精神状態が不安定になっていました。このままだと子どもたちに悪影響があると思い、「浮気をやめられないのなら離婚する」と告げると、夫は「離婚したくないけど、浮気はやめられない気性なんだ…」とトンデモ発言。
開き直った夫とは離婚するしかありません。子どもたちは聡子さんが引き取りました。離婚後1年ほど、元夫に子どもたちだけが会う状態でした。
その後、自分自身にも好きな人ができるなどしているうちに気持ちが落ち着いて、元夫への怒りが和らいでいったそうです。やがて、子どもの学校行事へ一緒に行ったり、休みの日に出かけたりするように。
そんなとき、隆司さんから「再婚する」と告げられます。
聡子さんは少なからず気持ちが揺れました。まだ小学生だった子どもたちがショックを受けないようにと、再婚のことは内緒に。隆司さんは再婚後も、聡子さんや子どもたちと定期的に会い、良好な関係を続けました。
そして2年がたった頃、隆司さんから「離婚することにした」と告げられます。妻が聡子さんたちと会うことを嫌がり、「これ以上会い続けるなら離婚したい」と言われたといいます。子どもができないことも要因だったとか。
2度目の離婚をした隆司さんは落ち込んでいました。聡子さんは、そんな元夫を放っておくことができず、相談に乗ったり、気晴らしに二人で飲みに出かけたりするように。
そんなある日、隆司さんは泣きながら聡子さんに謝り、「再び結婚してほしい」と告げます。子どものことを顧みず、君を傷つけて本当にバカだった、と。聡子さんの方は離婚後、何人かとお付き合いしたものの、誰とも長続きしていません。
やっぱり一緒にいて安心できるのは隆司さんなのだと、聡子さんは再婚を決意。二人は今、中学生と高校生になった子どもたちと4人で、けんかしながらも平穏に暮らしています。
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