今年の「新米」の特徴は? おいしく炊くにはどうする? お米マイスター&タイガー魔法瓶に聞く
普段から「早炊き」機能を使ってもOK?
市販の炊飯器の多くは早炊き機能を備えていますが、新米を早く炊きたいときに使ってもよいのでしょうか。タイガー魔法瓶に聞きました。
Q.新米を早く炊き上げたい場合、炊飯器の「早炊きモード」を使っても問題ないのでしょうか。
担当者「おいしさを重視したい場合は、通常モードでの炊飯をお勧めします。炊飯は、『水の温度を上げて米に水を吸収させる』『水の温度をさらに上げて沸騰させる』『沸騰を持続させて米を炊く』『炊き上がった米を蒸らす』の4つの工程で構成されています。米の合数によって異なりますが、早炊きモードの場合、1と4の工程にかける時間を短縮することで、20~40分ほどで米を炊き上げます。
早炊きの場合、吸水時間が短い分、炊き上がりがやや硬めになることが多いです。また、蒸らし時間が短いことで表面に水分が残りやすいため、ごはんがベチャっと水っぽく感じられる場合もあります。そのため、早炊きモードで炊飯すると、通常モードで炊いたときとは米の食感が多少異なります。
通常モードで新米を炊いたときに軟らかくなってしまった場合、早炊きモードを試してみてもよいでしょう」
Q.炊飯器で新米を炊く場合、水分量はどのように調節したらよいのでしょうか。
担当者「新米の炊き上がりが軟らかく感じた場合、炊飯器の内釜に水を入れるときに、水の量を少しだけ減らしてください。その際は、内釜に記載されている水目盛りのラインよりも少し下に水面がくるように水の量を調節するとよいと思います。
ただ、近年、発売されている炊飯器の中には、アプリと連携させることで、新米用の炊飯プログラムを利用できる機種があります。そういった機種を使う場合は、水を少なめに調節する必要はありません。水目盛りのラインに合わせて水を入れてください。
ちなみに、当社の場合、アプリと連携し、新米のおいしさを引き立てる炊飯ができる製品として『土鍋ご泡火炊きJRX-T型』があります。他にも、水分率のほか、たんぱく質やでんぷん質の量など、各銘柄の特徴を科学的に分析したデータを基に、それぞれの米に合った方法でおいしく炊き上げる炊き分けメニューもあるので、ぜひいろいろな銘柄でお試しいただければと思います」
スーパーでは、さまざまな地域の新米が売られています。気になる新米が複数ある場合は、食べ比べてみてはいかがでしょうか。
(オトナンサー編集部)
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