「やんごとなき一族」松本若菜の百面相＆お歌　“松本劇場”に視聴者とりこ

　フジテレビ系の連続ドラマ「やんごとなき一族」（毎週木曜 後10：00）で深山美保子を演じている俳優の松本若菜さんの演技が“松本劇場”と話題になっています。松本さんが劇中で披露するユニークな表情やコミカルな動き、替え歌などに、SNSでは毎週「百面相がすごい」「お歌がキター！」などと松本さんの演技を楽しみにしている声があふれています。今回は、そんな“松本劇場”を振り返ってみます。

たけのこニョッキで視聴者の心をわしづかみ！

　ドラマは、主演の土屋太鳳さんが演じる平凡な佐都が上流社会の一族に嫁ぎ、理不尽な一族のしきたりや親族内の複雑な人間関係に翻弄（ほんろう）されながらも、夫・深山健太（松下洸平さん）とともに真正面から立ち向かい奮闘する物語です。

　佐都の義姉の美保子は、深山家の長男で夫の明人（尾上松也さん）を跡取りにすることで自分の地位を高めようともくろむ一方、誰にも言えないある大きな秘密を抱えているというキャラクターです。庶民の家庭から嫁いできて、次期女主人の立場になった佐都を目の敵にしているという役どころで、都度、佐都に嫌がらせをしたり、嫌みを放ったりします。

　“松本劇場”は初回からアクセル全開。先代の女主人・八寿子（倍賞美津子さん）に口答えするも、それをとがめられなかった佐都に対し、美保子は「あ～　マジ　なめくさってるわ。調子に乗ってんじゃないわよ、この雨後のたけのこが！」「ずうずうしく人の家にノコノコノコノコ　たけのこたけのこニョッキッキと生えてきやがって！」と大きなジェスチャーを交えながら罵倒し、視聴者に大きなインパクトを与えました。

　健太と佐都を陥れるアイデアを思い付いたときには不敵な笑みを浮かべ、その一方で、健太と佐都がピンチを迎えると、チャーミングな表情やしぐさを見せるなど、一瞬で芝居のテイストがチェンジし、見る者の目を離しません。