業務中のお菓子はあり？　なし？　2000人調査、「食べながら仕事」4割超、専門家の見解は？

「集中力や仕事の効率がアップする」といった理由から、デスクワークなどの内勤者が、業務時間中（お昼休憩を除く）にお菓子を食べることは多いです。オフィス専用のお菓子ボックスが設置され、職場で気軽にポテトチップスやチョコレート、ラムネ菓子などが手に入る企業も、現在では珍しくありません。大多数の人が、業務時間中の短時間休憩でお菓子を食べ、休憩終了後には仕事だけに集中すると思いますが、中には、お菓子を食べながら仕事をする人もいるようです。

　お菓子を食べながら仕事をすることはありでしょうか。なしでしょうか。「業務中にお菓子を食べるかどうか」を聞いたアンケート結果を紹介するとともに、社会保険労務士の見解を聞きました。

内勤者の79％が経験

　アンケートは2月7日に、全国のYahoo! JAPANユーザーを対象に行い、デスクワークなどの内勤者2000人から有効回答を得ました。

「あなたは、業務時間中（お昼休憩を除く）にお菓子を食べることがありますか」という問いに、79.0％の人が「ある」と回答する一方、21.0％の人が「ない」と回答し、大多数の内勤者が、「業務中にお菓子を食べる」ことが分かりました。

　では、業務中にお菓子を食べる人は、どれくらいの頻度で食べるのでしょうか。「ある」と回答した人の中で、40.3％の人が「ときどき食べる」と答え、「毎日ではないがよく食べる」（28.0％）、「まれに食べることがある」（17.0％）となり、「毎日食べる」という人は14.7％で、最も低い結果になりました。

「いつ食べるのか」という問いには、55.1％の人が「仕事をしながら」と答え、「業務時間中の短時間休憩」は44.1％で、仕事をしながら食べる人が多いようです。「仕事をしながら」という人は、回答者2000人全体に占める割合でも、4割超に上りました。

「仕事をしながら」の理由は、「時間を有効に使える」が38.6％で最も多く、「食べながらの方が集中しやすい」（29.1％）、「いつもの癖」（26.1％）の順でした。「業務時間中の短時間休憩」の理由では、「休憩と仕事とに分けてメリハリを付けたい」が57.7％で最も多く、「同僚とコミュニケーションが取れる」（27.9％）、「仕事をしながらお菓子を食べるのは非常識」（8.8％）の順でした。

　一方、「お菓子を食べることがない」と回答した人の理由では、「業務時間中のお菓子はいけないと思っている」が50.0％で最も多く、「もともとお菓子を食べない」（25.0％）、「空腹にならない」（15.0％）という理由が挙がったほか、少数意見としては、「コロナ禍で周囲への感染予防のため」「仕事への集中力が欠けてしまう」などの声がありました。

「業務時間中にお菓子を食べるのは、本来はいけないことだと思いますか」という問いには、「思わない」が46.2％、「思う」が23.0％となりましたが、「どちらともいえない」が30.9％となり、判断に迷う人も多いようです。