活動再開へ! 深田恭子がいなかった3カ月で“気付いたこと”
適応障害により休養していた深田恭子さんが活動再開を発表。休養期間中に“気付いたこと”があると筆者は語っています。

適応障害の診断を受け、今年5月、当面の間休養することを発表していた女優の深田恭子さんが9月2日、自身のインスタグラムで活動再開を発表しました。
関係者に話を聞くと、この3カ月、入院などはせず、自宅でリフレッシュに努めていたそうです。すでに8月末、来年のカレンダー撮影で仕事に復帰していたことも分かりました。インスタグラムに投稿された青いドレスはそのときのもの。カレンダーには載らないワンショットです。
連続ドラマ「推しの王子様」を降板
実は、深田さんが休養していた3カ月で気が付いたことがあるのです。
深田さんは主演予定だった放送中のフジテレビ系連続ドラマ「推しの王子様」を降板し、代役として、比嘉愛未さんが出演しています。比嘉さんは決定から1週間もなく撮影に突入し、見事に主役を務めています。「(準備期間のないことが)かえってよかった」と語っていましたが、女性の憧れであり、男性からやっかみを受ける立場でもあり、年下イケメンとの恋愛要素も要求されるという、求められる要素が盛りだくさんの大変な役です。
相手役の渡邊圭祐さんは今後、人気間違いなしの若手俳優で、ゲームキャラクターの王子様にそっくりという2.5次元的要素が求められる役柄。出演者それぞれに、ゲームキャラクターや舞台俳優、歴史上の人物などに推しがいるオタクのドラマなのですが、これを見て、そこにはいない深田さんのすごさに気が付いたのです。
深田さんはこれまでも、あらゆるドラマで数々の役を演じてきましたが、どれも“深キョン”であることが非常に強かったように思います。究極のマイペースと言いましょうか、どんな役を演じても向こう側に深田恭子像を見てしまうような、そんな印象があったのです。ところが今回、いるはずだった場所に深田さんがいるところを想像したら、ドキドキして、何とも言えない不安定な空気感を感じたのです。
物語は年上の女性社長と常識のない年下のフリーター、本来なら恋愛関係になる可能性の低い相手と…という内容なのですが、比嘉さんはもちろん、魅力いっぱいに演じていて、とてもすてきで信頼感があります。この人は絶対に人生を踏み外さないだろうという安心感とともに、かっこいい社長役がハマっています。
ところが、深田さんには、もしかしたら何かあるかもしれないと思わせる不安定感があるのです。横浜流星さんと共演した「初めて恋をした日に読む話」(TBS系)でも、アラサー塾講師と不良高校生という一見ありえない関係で、視聴者にドキドキ感を届けました。横浜さんの魅力はもちろんですが、今考えると、深田さんの持つ不安定感によるものも大きかったと思います。
ただ、“深キョンブランド”を見せていただけではなく、ある種のリアリティーが彼女の中にはあるのです。普段は見せないけれど、内に秘めたものが魅力になり、自分を追い詰めるものにもなる。垣間見える“危うさ”は彼女の武器だと改めて考えさせられました。
ご本人は仕事に戻ることをとても楽しみにしているそうで、今後はゆったりとしたペースで仕事をしていくとのことでした。図らずも、休養したことでその存在感の大きさに気付かせてくれた深田さんを、こちらもゆったりした気持ちで楽しみにしていたいと思います。
(芸能リポーター 島田薫)
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