森七菜、愛らしさで女性も骨抜きにする19歳の魅力　勝ち気キャラの笑顔に真価

　10月20日からスタートしたTBS系連続ドラマ「この恋あたためますか」（毎週火曜 後10：00）で主人公・井上樹木を演じる森七菜さんが“かわいい”と注目を集めています。

　今年に入り、1月7日に公開された松たか子さん主演の映画「ラストレター」を皮切りに、NHK連続テレビ小説「エール」、「SUITS／スーツ」（フジテレビ系）第1話に出演。今期は前述の「この恋あたためますか」に加え、南海キャンディーズ山里亮太さんの妄想を描いたドラマ「あのコの夢を見たんです。」（テレビ東京系）第3話のヒロインを務め、主演作「ライアー×ライアー」「461個のおべんとう」の2つの映画が公開を控えるなど、現在、飛ぶ鳥を落とす勢いで活躍している若手女優です。

　さらに、自身が出演している大塚製薬「オロナミンC」のテレビCMに起用された楽曲「スマイル」をホフディランのプロデュースでカバーし、配信限定でリリース。同曲は音楽ストリーミングサービス「LINE MUSIC」において、配信リリースから3カ月がたった今も“ソングTOP100”入りを果たしています（10月22日付）。

オーディションにめっぽう強い15歳

　彼女の女優デビューはなんと、今から3年前の2017年。芸能界入りは2016年夏、当時、中学3年生だった森さんは大分に在住しており、家族で出かけていたときにスカウトマンから声をかけられました。

　8月7日放送の「ZIP！」（日本テレビ系）に出演した際には、当時のことを「その2週間後には東京に行って、そのまた2週間後には撮影している。怒濤（どとう）の1カ月」と振り返っています。

　あれよあれよという間にシンデレラストーリーを歩み始めた森さんは、その翌年には、園子温監督によるオリジナルドラマ「東京ヴァンパイアホテル」（Amazonプライム・ビデオ）の第8話から登場するヒロイン・アカリ役に大抜てき。オーディションを受けて合格しましたが、1年前まで普通の女の子だった森さんが選ばれるのはかなり異例です。

　その後も映画「心が叫びたがってるんだ。」やドラマ「先に生まれただけの僕」（日本テレビ系）などのオーディションに次々と合格した森さんは「オーディションにめっぽう強い15歳」と称されるまでに。

　中でも、彼女自身が転機と語ったのは2019年のドラマ「3年A組－今から皆さんは、人質です－」（日本テレビ系）。教師がある理由から、生徒たちを学校に監禁するというセンセーショナルな作品で、森さんは電脳部に所属するアニメや特撮好きの女生徒・堀部瑠奈を演じました。

　注目すべきは第8話。秘密を共有するクラスメートの西崎（今井悠貴さん）が冷静さを欠いたとき、瑠奈は体を張って彼を止めます。そのとき、森さんが見せた、言葉に詰まりながら涙する場面があまりにもナチュラルで、彼女の光る演技力が話題となったのです。

　けれど、多くの人が彼女の存在を知ったのは劇場版アニメ「天気の子」でしょう。彼女は同作で、ヒロイン・天野陽菜の声を担当。新海誠監督の過去作で、大ヒットを記録した「君の名は。」でヒロインの声を担当した上白石萌音さんもその後、ブレークを果たしていますが、森さんも同じく、「天気の子」をきっかけにネクストブレーク女優として名をはせるように。前述の通り、今年はテレビで見かけない日がないほど、ドラマや映画の番宣でバラエティー番組にも出ずっぱりの状態です。

「エール」で森さん演じる梅の相手役・五郎を務めたお笑い芸人・ハナコの岡部大さんは彼女の印象を以下のように振り返っています。

「監督とも、五郎は暮らしの中で梅を好きになっていたようにしようと話していましたが、僕的には完全に最初のシーンでメロメロになっていました」

　また、映画「最初の晩餐」で共演した戸田恵梨香さんは「なんてキラキラしているのかとうらやましくなったのと同時に、七菜ちゃんがどうしてこんなにきれいなのかと。なんで、私はこんなに声が低いのかと驚愕（きょうがく）しました。生き生きと輝いていて、私はこんな10代を生きれていたのか？と思うくらいすてきでした」と称賛。

　森さんは小動物のような愛らしさと天真らんまんな笑顔で、年上の男性のみならず女性までも骨抜きにする魅力を持っているのです。そして、その魅力は彼女が演じるキャラクターの中で最大限生かされています。