土屋太鳳「ゴチ」参戦！　女優がバラエティーにレギュラー出演する背景とメリット

「ぐるぐるナインティナイン」（日本テレビ系）の人気コーナー「グルメチキンレース ゴチになります！20」に、千鳥のノブさんと女優の土屋太鳳さんが出演しています。

　最近は、女優としても活躍している方々がバラエティー番組に、しかも、レギュラーで出演するケースが多くなってきました。その背景にはどんなことが考えられるのか、分析してみたいと思います。

「出続ける」ことの意義

　この「ゴチ」にはこれまで、江角マキコさん、杏さん、佐々木希さん、二階堂ふみさん、橋本環奈さんら、錚々（そうそう）たる顔ぶれが出演してきました。人気女優がなぜ、バラエティー番組に出演するのでしょうか。それは役者という稼業を考えると分かります。中には何クールも、さらにかけ持ちをする俳優もいますが、一度登板したら少なくとも数カ月、あるいは1年は休養に充てたりするものです。

　その間の「露出」というとCMが考えられますが、それも契約が切れると、ポッとテレビからいなくなる時期が訪れます。一方、バラエティーのレギュラーは好調な場合、何か問題がない限りは呼ばれるため、そうした空白の時間を埋めてくれるのです。しばらく姿を見かけないと、「消えた」と揶揄（やゆ）されがちですが、それが解消されるというわけです。

　もちろん、テレビを見るのは一般人だけではありません。CMのクライアントや局関係者も目にすることでしょう。そうした中、テレビに「出続ける」ことはそうした業界人へのアピールにもなるわけです。

定期収入の現実味

　昨年3月、22年の歴史に幕を閉じた「めちゃ×2イケてるッ！」（フジテレビ系）。そこに2人の女性タレントがレギュラー出演していました。鈴木紗理奈さんと雛形あきこさん。近年では、バラエティーのイメージが強い彼女たちですが、元々は、グラビアアイドルから女優、歌手に転身した組です。

　特に雛形さんは「ストーカー・誘う女」（TBS系）や、船越英一郎さん主演の人気ドラマシリーズ「狩矢警部シリーズ」（同）に15作連続出演するなど女優としての名声もありますが、やはり、「めちゃイケ」が代表作と言っても過言ではありません。鈴木さんも同様です。

　二人は「めちゃイケ」が終わると、雛形さんは、彼女を大好きな夫・天野浩成さんとのプライベートを語ったり、鈴木さんは女優業を再開したりするなど、新たな商品価値を見いだそうとしています。

　ドラマは1クールで終わりますが、バラエティーは好調なら途切れることはありません。その点、一つでもレギュラーを確保しておけば自分の旬と無関係に収入が入ってきます。そうした現実的な面でも、バラエティーは役者にとっても重宝されているのです。