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【大麻】「合法と書いてあった」のに逮捕? 話題の「CBD」と「THC」の違い…「知らなかった」では済まされないリスクを元刑事が語る

「知らなかった」では済まない時代へ

 CBDやTHCの違いを理解することは、もはや専門家だけの問題ではありません。国際的な流通が進む中で、「知らなかった」「合法だと思った」という言い訳は通用しない時代に入りました。

 法改正後の日本では、THCがごく微量でも残留限度値を超えれば「麻薬」として扱われます。海外で合法とされる製品でも、日本に持ち込めば違法となるケースが実際にあります。私が刑事として担当した事件でも、「違法とは知らなかった」という弁解が通ることはほとんどありませんでした。

 特に、ネット通販や個人輸入で購入した商品は要注意。検査機関の証明がない製品は、「中身が何でできているか分からない」と警戒するくらいの方が安全なのです。実際、「CBDグミ」と表記されたお菓子を食べた人が意識障害を起こし、病院に搬送された例もあります。

 これらの事例から学ぶことは、商品の表記をうのみにしないという警戒心です。いずれも使用方法は身体摂取ですから、自分の口に入れる物だけに、「自分の身は自分で守る」という意識が大切になってきます。

 便利さや流行よりも、自分の身と未来を守る意識こそが、複雑化する社会を生き抜くための最も現実的な危機管理だといえるのです。

(治安戦略アナリスト・危機管理スペシャリスト 小比類巻文隆)

【画像】これが“最低限知っておきたい”《CBD》と《THC》の違いです

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小比類巻文隆(こひるいまき・ふみたか)

元警視庁警部補/治安戦略アナリスト・危機管理スペシャリスト

30年にわたって警察官として勤務し、危機管理の第一線を歩んできたスペシャリスト。1993年に警視庁へ入庁後、爆弾処理班を経て中国語通訳捜査官、さらに国際捜査官として、銃器・薬物犯罪を中心に情報収集や秘匿捜査、海外組織による密輸入事案の解明に従事。殺人・強盗・誘拐など重大事件の捜査本部にも多数参加。2023年に退官後は、警察での実践経験を社会に還元すべく、講演や執筆、メディア対応など幅広く活動中。現場のリアルを伝える、数少ない治安専門家のひとり。note「沈黙のリアル」(https://note.com/coffy_agent

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