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「110番通報すべきか迷う」状況に遭遇したら…元警視庁刑事が「ためらわずに通報してほしい」シチュエーション11選

迷ったら「#9110」へ! 警察相談専用電話の使いどころ

「すぐに警察官を呼ぶほど緊急ではないけれど、相談したいことがある」。そのようなときは「警察相談専用電話」(#9110)が便利です。

 例えば、ゴミ出しマナーや不法投棄に関する相談や、近所トラブルの対応方法を聞きたい場合など、まずは「#9110」に連絡して助言を受けるとよいでしょう。また、「指名手配犯に似た人物を見たことがある」など、ネットやテレビの報道で知った事件・事故の情報提供なども、この「#9110」で対応できます。

「今すぐ警察官に来てもらう必要はないけれど、相談したいことがある」、または「警察に知らせておいた方がいいのではないかと思うことがある」、そんなときは大いに活用してください。

 それでもやはり、「もし、間違えて通報してしまったら……」と思うことがあるかもしれませんが、全く問題ありません。スマートフォンやスマートウォッチの緊急通報機能が誤作動し、意図せず110番がつながった場合は、電話口でその旨を正直に伝えてください。状況確認の上で、適切に対応してもらえます。いたずらなどの虚偽通報は別問題ですが、日常の誤操作は警察の側も想定内なのです。

 目の前で思いがけないトラブルや事件を目撃したとき、110番通報をした方がいいのか悩むのは当然のことです。でもこの記事を読んで、少しでも「通報しても大丈夫」と安心していただけたなら、それが何よりの防犯効果です。

 あなたの通報が、誰かを救い、街を守ります。次に違和感や不安を覚えたときは、自分に問いかけてください。「今、この状況を助けられるのは自分だけかもしれない」と。あなたの通報が、きっと誰かの人生を守ることにつながるのです。

(治安戦略アナリスト・危機管理スペシャリスト 小比類巻文隆)

【画像】「えっ怖すぎる……」→これが「もし遭遇したら、ためらわず110番通報すべき状況」11選です(元刑事監修)

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小比類巻文隆(こひるいまき・ふみたか)

元警視庁警部補/治安戦略アナリスト・危機管理スペシャリスト

30年にわたって警察官として勤務し、危機管理の第一線を歩んできたスペシャリスト。1993年に警視庁へ入庁後、爆弾処理班を経て中国語通訳捜査官、さらに国際捜査官として、銃器・薬物犯罪を中心に情報収集や秘匿捜査、海外組織による密輸入事案の解明に従事。殺人・強盗・誘拐など重大事件の捜査本部にも多数参加。2023年に退官後は、警察での実践経験を社会に還元すべく、講演や執筆、メディア対応など幅広く活動中。現場のリアルを伝える、数少ない治安専門家のひとり。note「沈黙のリアル」(https://note.com/coffy_agent

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