「110番通報すべきか迷う」状況に遭遇したら…元警視庁刑事が「ためらわずに通報してほしい」シチュエーション11選
迷ったら「#9110」へ! 警察相談専用電話の使いどころ
「すぐに警察官を呼ぶほど緊急ではないけれど、相談したいことがある」。そのようなときは「警察相談専用電話」(#9110)が便利です。
例えば、ゴミ出しマナーや不法投棄に関する相談や、近所トラブルの対応方法を聞きたい場合など、まずは「#9110」に連絡して助言を受けるとよいでしょう。また、「指名手配犯に似た人物を見たことがある」など、ネットやテレビの報道で知った事件・事故の情報提供なども、この「#9110」で対応できます。
「今すぐ警察官に来てもらう必要はないけれど、相談したいことがある」、または「警察に知らせておいた方がいいのではないかと思うことがある」、そんなときは大いに活用してください。
それでもやはり、「もし、間違えて通報してしまったら……」と思うことがあるかもしれませんが、全く問題ありません。スマートフォンやスマートウォッチの緊急通報機能が誤作動し、意図せず110番がつながった場合は、電話口でその旨を正直に伝えてください。状況確認の上で、適切に対応してもらえます。いたずらなどの虚偽通報は別問題ですが、日常の誤操作は警察の側も想定内なのです。
目の前で思いがけないトラブルや事件を目撃したとき、110番通報をした方がいいのか悩むのは当然のことです。でもこの記事を読んで、少しでも「通報しても大丈夫」と安心していただけたなら、それが何よりの防犯効果です。
あなたの通報が、誰かを救い、街を守ります。次に違和感や不安を覚えたときは、自分に問いかけてください。「今、この状況を助けられるのは自分だけかもしれない」と。あなたの通報が、きっと誰かの人生を守ることにつながるのです。
(治安戦略アナリスト・危機管理スペシャリスト 小比類巻文隆)
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