アボカドが「スーパーフード」と言われるのはなぜ? 管理栄養士に聞いてみた
アボカドが「スーパーフード」といわれるのはなぜなのでしょうか。管理栄養士に聞きました。

サラダやサンドイッチなど、さまざまな料理に使われている「アボカド」。日頃から好んで食べている人も多いのではないでしょうか。ところで、アボカドは「スーパーフード」といわれていますが、なぜなのでしょうか。アボカドに含まれている栄養素などについて、管理栄養士の桜井このさんに聞きました。
さまざまな栄養素が一度に摂取可能
Q.アボカドには、どのような栄養素が含まれているのでしょうか。
桜井さん「アボカドは別名『森のバター』と呼ばれていますが、その理由は脂質が全体の20%を占めているからです。その脂質のほとんどは、不飽和脂肪酸の一種であるオレイン酸です。他には、カリウムや葉酸、ビタミンE、食物繊維などの栄養素が含まれています。
『脂肪』というとあまり良くないイメージを持つ人が多いかもしれませんが、魚や植物から摂取できる不飽和脂肪酸は悪玉コレステロールの増加を防ぎ、高血圧や動脈硬化などの症状を抑える働きがあるといわれています。
また、むくみの原因になる塩分を排出しやすくする働きのあるカリウムのほか、シミやそばかすを防ぐ、アンチエイジング効果のあるビタミンEなども含まれているのがうれしいですね」
Q.なぜアボカドは「スーパーフード」と呼ばれているのでしょうか。
桜井さん「アボカドは、ビタミンやミネラルなど、さまざまな栄養素が豊富に含まれている果物だからです。先述のカリウムや葉酸、ビタミンE、食物繊維、オレイン酸など、これらの栄養素を1つの食べ物から摂取するというのは。他の食べ物ではなかなか難しいです」
Q.アボカドを食べるのに適した時間帯はありますか。
桜井さん「アボカドに含まれる脂質は体に良いものではありますが、やはりカロリーが高めです。他の栄養素にも言えることですが、取り過ぎはよくありません。そのため、体に蓄積されにくくなるように活動量の多い朝に食べたり、昼食に取り入れてみたりするのがお勧めです。1日の摂取量の目安は、2分の1個程度です」
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アボカドは栄養素が豊富であるのはもちろん、クセのないまろやかな味わいなので、サラダやおつまみなど、さまざまな料理に活用することができます。今までアボカドに注目してこなかったという人は、ぜひ日々の食生活に取り入れてみてはいかがでしょうか。
(オトナンサー編集部)
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