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「カニかまぼこ」ってちゃんと栄養あるの? 管理栄養士に聞いてみた

料理やおつまみに重宝する「カニかまぼこ」ですが、「ちゃんと栄養あるの?」という声もあるようです。カニかまぼこの栄養について、管理栄養士に聞いてみました。

「栄養がなさそう」との声も…
「栄養がなさそう」との声も…

 さまざまなレシピが紹介されている「カニかまぼこ」。スーパーなどで手軽に購入できるため、食卓に1品追加したり、おつまみを作ったりするときに重宝する食材です。しかし一方で、「ちゃんと栄養あるの?」「特に栄養がなさそう」といった声も……実際のところはどうなのでしょうか。カニかまぼこの栄養について、管理栄養士の桜井このさんに聞きました。

塩分量の多さに注意

Q.そもそも、「カニかまぼこ」には「カニ」が入っているのでしょうか。

桜井さん「『カニ風味のかまぼこ』として作られたものなので、カニは入っていません。主な原料は『スケトウダラ』という魚で、魚の練り物によく使用されている種類です。その他、卵白やデンプン、食塩、着色料、その他の調味料を加えて作られています」

Q.カニかまぼこに、栄養は含まれているのでしょうか。

桜井さん「脂質とカロリーが低い一方で、タンパク質が豊富です。そのため、ダイエット中などにも取り入れやすい食べ物といえます。ただ、加工する時点で味付けとして塩分量が多くなりやすいため、塩分の摂取量に制限がある人などは、食べる量に気を付けた方がよいでしょう」

Q.カニかまぼこをおいしく食べる方法や、注意点は。

桜井さん「そのまま食べてもいいですし、サラダや炒め物に入れたりしてもおいしく食べられます。ただ、先述したように塩分量は比較的多いです。日本では、1日の塩分摂取量を6.5~7.5グラムまでとしていますが、カニかまぼこは1本あたり0.3グラムもの塩分量になってしまうのです。そのため、多くても1日に3本程度までを目安にするといいと思います」

* * *

 気軽に食べられる加工食品の代表格であるカニかまぼこ。ダイエット中の人にとっても、うれしい栄養が含まれています。ただし、日本人は世界的に見ても塩分摂取量が高い水準にあるため、適正量に抑えながら、日々の食事に取り入れてみましょう。

(オトナンサー編集部)

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桜井この(さくらい・この)

管理栄養士

管理栄養士歷20年。栄養指導人数5,000人超。総合病院、高齢者施設、産婦人科小児科での勤務の後、栄養士の指導にも従事。現在はフリーの管理栄養士として、個人の栄養・食事相談から企業・飲食店・サロン・スポーツジム等の献立作成まで、幅広い活動を行う。

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