オトナンサー|オトナの教養エンタメバラエティー

食器に入れちゃダメ? 飲食店で使用したティッシュ&紙ナプキン、どうする? 専門家に聞く

飲食店で使ったティッシュや紙ナプキンは、どのように処理すればよいのでしょうか。飲食店専門経営コンサルタントに聞きました。

飲食店で使用したティッシュや紙ナプキンは、どう処理する?
飲食店で使用したティッシュや紙ナプキンは、どう処理する?

 宇都宮市内のラーメン店が4月4日、使用済みのティッシュを丼の中に入れる客が最近多いとして、「共有物なのでやめていただきたい」などとSNS上で苦言を呈しました。店によると、使用済みのティッシュを店内のごみ箱に捨てるよう、注意書きを設置していたそうです。

 ところで、ティッシュや紙ナプキンを提供する飲食店の中には、店内にごみ箱を設置していないケースもあります。この場合、使用済みのティッシュや紙ナプキンはどのように処理すればよいのでしょうか。飲食店専門経営コンサルタントの成田良爾さんに聞きました。

食器の脇に置くのが望ましい

Q.ごみ箱が設置されていない飲食店でティッシュや紙ナプキンを使用したとします。この場合、使用済みのティッシュや紙ナプキンは、どのように処理をしたらよいのでしょうか。

成田さん「一般的なマナーとして、店内にごみ箱が設置されていない飲食店の場合、使用済みのティッシュや紙ナプキンの処理方法は、『汚れた部分が見えないように丸めて、食器などの脇に置く』といわれています。ただし、これはあくまでも口元を拭いたティッシュや紙ナプキンであって、鼻をかんだティッシュなどを置いてはいけません。この場合、持ち帰るかトイレのごみ箱に捨てるようにしましょう」

Q.使用済みのティッシュや紙ナプキンをそのままテーブルに置かずに、未使用のティッシュや紙ナプキンに包んでから置く人もいるようです。この行為は望ましいのでしょうか。

成田さん「基本的には、店員や他の客への気遣いと受け取られるので望ましいでしょう。しかし、ティッシュや紙ナプキンを設置する際はコストがかかります。このような気遣いを好ましく思わない飲食店もあると考えられるので、注意が必要でしょう。

先述のように、使用済みのティッシュや紙ナプキンは、汚れた部分を見えないように丸めてから食器の脇に置くのがよいと思います」

Q.使用済みのティッシュや紙ナプキンを食器の中に入れた場合、どのようなデメリットが生じる可能性があるのでしょうか。

成田さん「飲食店の種類や、各地域のごみの分別方法などによって異なります。例えば、ラーメン店やそば店の利用時に使用済みのティッシュや紙ナプキンを丼の中に入れると、残った油や汁を吸ってしまい、店側がごみを仕分ける際の手間が増えてしまう場合があります。

また、食べ物を入れる食器に使用済みのティッシュや紙ナプキンを入れるのを好ましく思わない人がいます。店内で客が丼にティッシュや紙ナプキンを入れた場合、他の客や店員が不快に思うケースがあるでしょう。一方、使用済みのティッシュや紙ナプキンをテーブルにそのまま置くのを不快に思う客もいます。

また、少数ですが、『使用済みのティッシュや紙ナプキンを器に入れてもらうと助かる』という店もあります」

Q.宇都宮市内のラーメン店が、使用済みのティッシュを丼の中に入れる客が最近多いとして、SNS上で苦言を呈しました。飲食店では、客が使用済みのティッシュや紙ナプキンを食器の中に入れることで発生するトラブルは多いのでしょうか。

成田さん「こうしたトラブルは、ときどき見られます。1980年~1990年代の第一次ラーメンブームよりも前は、ラーメン店での飲食時にスープの油で口元が汚れたり、鼻水が出たりすると、客は持参したティッシュやハンカチで口元や鼻を拭いていました。

その後、第一次ラーメンブームの頃から、客がティッシュを持参しなくても済むようにと、ホスピタリティーでティッシュを置くラーメン店が徐々に増えていきました。近年はトラブルを避けるため、ティッシュの設置をやめる店もあります。

ルールや個人の価値観は多様化しており、こちらがよかれと思った行為でも相手に好まれない場合があります。客と店が互いに気持ちよく過ごすためにも、店がルールを定めたり、お願い書きを掲示したりしているのであれば、店に協力するのもマナーではないでしょうか」

(オトナンサー編集部)

【要注意】親切心でやるとかえって迷惑? 飲食店で避けるべき行為を写真で分かりやすく解説!

画像ギャラリー

成田良爾(なりた・りょうじ)

飲食店専門経営コンサルタント

ヴィガーコーポレーション代表取締役。厚生労働省公認レストランサービス技能士(国家資格)、文部科学省後援サービス接遇検定準1級、食生活アドバイザー2級、他。飲食業界25年以上。ミシュランガイド掲載の高級レストランから個人経営の小さな大衆店まで幅広いジャンルの飲食店に携わり、その経験に基づく統計解析および枠にとらわれないアイデアで多くの赤字店を黒字化させてきた実績を持つ。「100年続く店づくり」をモットーに、次世代育成や飲食業の働き方改革などにも力を入れており、食文化普及の他、職業訓練校講師(フードビジネス科)や子育て女性就職支援事業講師なども歴任。現在も多くの飲食店経営者のサポートを手掛ける。飲食店専門のコンサルティング「オフィスヴィガー」HP(http://with-vigor.com/)。

コメント

1件のコメント

  1. トレーで配膳すれば解決するでしょ。トレーが出せないならサービスが行き届かないことをサービス業として恥じるべし。