【漫画】上着を着ない息子を怒った後…イライラした自分を母の言葉で反省 「さすが、ばあば!」
実母の助言でハッとしたエピソードを描いた漫画が話題に。冬の朝、出掛ける前に母親が「上着を着なさい」と言っても、「寒くない」と拒否する息子でしたが…。
実母の助言でハッとしたエピソードを描いた漫画がSNS上で話題となっています。冬の朝、出掛ける前に母親が「上着を着なさい」と言っても、「寒くない」と拒否する2歳の息子。しかし、結局「…寒い!」となり、母親はイライラしてしまいますが…という内容で、「さすが、ばあば!」「確かにその通り」「そう思うと、優しくなれるかも」などの声が上がっています。作者の女性に聞きました。
イライラしてよく怒っていた時期で…
この漫画を描いたのは、フリーランスのグラフィックデザイナーとして活動している、マイキー(ペンネーム)さん(32)です。2歳の息子の育児漫画をインスタグラムで発表しています。
Q.漫画を描き始めたのは、いつごろからでしょうか。
マイキーさん「息子が8カ月の頃、ペン付きの携帯電話に機種変更したのをきっかけに描き始めました。本当はもっと早くから、記録のために描きたいという気持ちはありましたが、ズルズルと伸びていました…育児の間にうまく時間が取れるようになったこと、気軽に描けるツールをゲットしたことで、ようやく描こうという気持ちになりました」
Q.今回の漫画を描いたきっかけは。
マイキーさん「息子のできることが多くなってきた時期で、親としてうれしい気持ちと、『もういろいろ理解しているから、できることはしてほしい!』という気持ちの折り合いがうまくできず、イライラしてよく怒るようになっていた時期でした。
同じような気持ちになっているママは多いだろうなと思い、これを伝えることで、育児のイライラが少し減ったり、子どもに優しくできたりするようになるかな?という気持ちで描きました」
Q.こうしたやりとりは、上着以外のことでもよくあるのですか。
マイキーさん「今でも危ないことをしようとしているときなどは、同じような状況になります。高い所からジャンプしようとしているから、注意する→言うことを聞かずにやる→着地に失敗して足が痛いと泣く…など。
ただ、この投稿の件があってから、よっぽど危ない場合以外は経験してもらうようにしています。自分で寒い、痛いなどの経験をしたそのときに細かく時系列で説明すると(ママあのとき言ったよね、でも、こうしたから痛くなったよね…など)、息子もすんなり理解して、次からしなくなることが多いです」
Q.お母さまの言葉を聞いたときのお気持ちは。
マイキーさん「母からこの言葉をもらい、経験していないことを理解しろというのは大人でも無理なのに、私は2歳の息子にそれを求めていたんだなと気付き、ハッとしました」
Q.この後、息子さんへの接し方に変化はありましたか。
マイキーさん「食事に関して『落とさない、こぼさない』『きれいに食べなさい』など、結構ガミガミ言っていたんですが、言いすぎてしまったのか、食べるのが大好きだった息子が食べなくなったときがありました。
これはまずいと思い、必要最低限のマナー以外は、こぼしたりしても口うるさく言わないようにしたところ、前よりも楽しそうによく食べるようになりました。まだ2年しか生きていない息子に、マナーのことばかり叱りつけて楽しく食べる経験を奪っていたんだなと反省しました」
Q.この件から、息子さんは素直に上着を着てくれるようになりましたか。
マイキーさん「素直に着てくれることが多くなりました。相変わらず『着ない』と言う日もありますが、『外に出て寒かったら言ってね』と伝えてから外に出すようにしています。自分で寒いと思ったら、『寒いから着る』と言ってくれることを私自身も分かったので…」
Q.この件以外で、役に立ったお母さまのアドバイスがあれば教えてください。
マイキーさん「子育てに関してはアドバイスや口出しはしないのですが、あまり言わない母がこのように言ったので、余計に助言が心に入ってきたのかもしれません」
Q.漫画について、どのような意見が寄せられていますか。
マイキーさん「『ハッとした』『ばあばのような気持ちを持ちたい』などの反響を頂きました」
Q.創作活動で今後、取り組んでいきたいことは。
マイキーさん「みんながクスッとしたり、共感できたりすることをできるだけ描きたいと思っています。これからものんびり、ゆるゆる続けていきたいです」
(オトナンサー編集部)
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