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石田三成、大谷吉継、島左近…関ケ原参戦武将の「家紋ロッカー」現地で人気、担当者に聞く

「関ケ原の戦い」が行われた岐阜県関ケ原町で、参戦した武将の家紋をデザインしたコインロッカーが歴史ファンの間で人気となっています。

関ケ原駅前観光交流館のコインロッカー
関ケ原駅前観光交流館のコインロッカー

 旅行や出張など、さまざまな場面で使われるコインロッカーですが、1600年9月15日に「関ケ原の戦い」が行われた岐阜県関ケ原町では、参戦した武将の家紋をデザインしたロッカーが歴史ファンに人気となっています。東軍の総大将・徳川家康や西軍の謀主・石田三成はもちろん、大谷吉継、島左近、福島正則など総勢30人、30種類の家紋がずらり。ロッカーのある関ケ原駅前観光交流館の瀬川美紀店長に聞きました。

兵力別に3サイズを用意

Q.家紋入りコインロッカーは、いつから設置されたのですか。なぜ、家紋にしたのでしょうか。

瀬川さん「コインロッカー自体は、観光交流館がオープンした2015年10月から設置しています。当初は普通のロッカーでしたが、翌年春に大規模なイベントがあり、多くの人が来るだろうから何か張りたいと話し合う中で『家紋』が出てきました」

Q.徳川家康や石田三成、宇喜多秀家は「大」サイズ、黒田長政、細川忠興は「中」、島左近、大谷吉継は「小」となっています。

瀬川さん「推定兵力が多い武将8人を『大』、次に多い12人を『中』、少ない10人を『小』にしました。大きさを分ける方法がないか検討した際、『兵力が多い順にしたら面白いのでは』という意見が出て採用しましたが、歴史ファンの皆さんから大きな反響がありました」

Q.人気があるのは誰でしょうか。

瀬川さん「やはり石田三成ですね。関ケ原を訪れる人は『西軍派』の人が多く、(西軍の)大谷吉継や島津義弘も人気です」

Q.故障中は特別な表示があると聞きましたが、どのようなものですか。

瀬川さん「最初は普通に『故障中』と表示していたのですが、それでは面白くないという声があり、壊れたのが『武将』のロッカーなので『只今(ただいま)戦場に出陣候(そうろう)』と表示したり、武将のエピソードを調べて表示したりしています」

Q.大サイズ300円、中200円、小100円と、通常のコインロッカーよりかなり安い料金設定になっていますね。

瀬川さん「関ケ原は小さな町なので、都会と同じ高い料金のロッカーにしたらあまり使われないのではということで、開館時にこの料金設定にしたそうです」

Q.9月15日は合戦があった日ですが、関ケ原町でイベントはあるのでしょうか。

瀬川さん「『関ケ原合戦記念日』として、午前8時に町内の防災無線でほら貝の音が流れ、のろしも上がります。甲冑(かっちゅう)体験など、ほかにもさまざまな催しがあります」

Q.ずばり、関ケ原の魅力とは。

瀬川さん「関ケ原古戦場は国史跡で、手付かずのままの状態で残っています。歴史が好きな人にとっては『聖地』で、何回も訪れる人もおられます。町内の至る所に陣旗も立っており、町全体から合戦の雰囲気が感じられると思います」

 駅前観光交流館のコインロッカーは、午前9時~午後5時の交流館開館中のみ使用できます(毎週火曜は休館)。

(オトナンサー編集部)

【写真】武将の家紋が入ったコインロッカー

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