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藤田ニコル、みちょぱ…“ギャル系タレント”がバラエティー番組を席巻しているワケ

バラエティー番組で活躍が目覚ましい、藤田ニコルさんや池田美優さん、木村有希さんらギャル系タレント。その魅力を探ります。

(左から)藤田ニコルさん、池田美優さん
(左から)藤田ニコルさん、池田美優さん

“にこるん”こと藤田ニコルさんや“みちょぱ”こと池田美優さんらギャル系タレントの活躍が目立ちます。ティーン向けファッション雑誌のモデルとして活動を始めた2人は、現在では、バラエティー番組に不可欠の人気者へと成長しました。

 また、最近では、Amazon Prime Videoの恋愛リアリティー番組「バチェラー・ジャパン」で注目を集めた“ゆきぽよ”こと木村有希さんも、バラエティーの露出が目立っています。

 彼女らの活躍について、コラムニストでテレビ解説者の木村隆志さんはこう指摘します。

「彼女たちには、何にでも興味を持つ反応の良さがあります。大物司会者にもウケがいいのは、すぐに明るくリアクションをするので次の展開に持っていきやすいから。コメントの内容を問わずノリがいいので、司会者が気持ちよく進行することができます。だから、気軽に話を振ってもらえるし、オファーも途切れないのです」

 多くのタレントが、成果を残そうと格好をつけたり、スベることを意識して反応が遅れたりする一方、常に自然体であることが魅力につながっているようです。

「分からないことは分からないと言える率直さも好印象のポイント。誰に対しても態度を変えず、友達感覚で接しています。本来、タレントが『分からない』と言うのは難しいことですが彼女たちに迷いはありません。率直さを売りにしたギャルタレントは多いものの、藤田さんと池田さんのそれは誰よりも自然なのです」

 さらに、ルックスの特徴も番組出演の多さに一役買っているとのこと。

「人柄の良さに加えて、ビジュアルの面白さもあります。多くの芸能人が出演するバラエティーでメイクや髪型もパッと目につくので、いいアクセントになっています」

 若い世代だけでなく、幅広い層から親しまれている彼女たち。木村さんは、「視聴者も味方になっている」と指摘します。

「視聴者は、感情を誘導するような演出や台本通りのやり取りは好まず、うそのないものを求めています。その意味でも、彼女たちのコメントは忖度(そんたく)している印象がほとんどありません。キャラクターがぶれず、MCや共演者、さらには視聴者にもこびず、裏表がないので、たたかれる要素がないのです」

 次々に新しいタレントが登場する芸能界で、そのポジションを確立させた藤田さんらの活躍は、まだまだ続きそうです。

(オトナンサー編集部)

木村隆志(きむら・たかし)

コラムニスト、コンサルタント、テレビ解説者

雑誌やウェブに月間30本前後のコラムを寄稿するほか、「週刊フジテレビ批評」などに出演し、各局のスタッフに情報提供も行っている。取材歴2000人超のタレント専門インタビュアー、人間関係のコンサルタントとしても活動中。著書に「トップ・インタビュアーの『聴き技』84」「話しかけなくていい!会話術」など。

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