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そうだったのか…人間が必ず“死ぬ”理由を解説する漫画が「タメになる」「分かりやすい」

生物学を学ぶ作者が、生物の死について解説した漫画が話題に。人間が必ず「死ぬ」理由について、2倍体生物は異常な組み合わせの遺伝子が生まれるデメリットがあることから解説する内容です。

漫画「死の遺伝子」のカット=種田ことび(kotobi00)さん提供
漫画「死の遺伝子」のカット=種田ことび(kotobi00)さん提供

 生物学を学ぶ作者が、生物の死について解説した漫画「死の遺伝子」がSNS上で話題となっています。私たち人間が必ず「死ぬ」理由について、2倍体生物は遺伝子を交換することで多様性を生み出せる半面、異常な組み合わせの遺伝子が生まれるデメリットが…と解説する内容で、「タメになる」「分かりやすい」「勉強しました」などの声が上がっています。作者の女性に聞きました。

「死」に意味があるところが面白い

 この漫画を描いたのは、イラストレーターの種田ことび(ペンネーム)さんです。2019年1月26日に「ゆるゆる生物日誌」(ワニブックス)が出版されます。

Q.漫画を描き始めたのは、いつごろからですか。

種田さん「2018年1月からです。勉強嫌いだったので、自分のために分かりやすくイラストを添えた勉強ノートを作っていたのですが、その際、漫画にしたらもっと簡単にカジュアルに学べると思い、描くようになりました」

Q.今回の漫画を描いたきっかけは。

種田さん「漠然とした『死』という概念について、生物学の本を読むとまた違った解釈ができました。『死』に意味があるというところが面白いと思ったので漫画にしました」

Q.生物学は、どのように学んでいるのですか。

種田さん「本を読んでいます。その内容をノートに書く際、自分の言葉や絵に置き換えています」

Q.難しい内容を漫画で表現する上で、工夫している点は。

種田さん「本来は何ページにもわたって書かれる内容なので、どの部分を省略してどの部分を強調して描くかを工夫しています。専門家でもなければ頭がいいわけでもないので、難しい単語や表現を使わずに『自分でも分かる』ように描いています」

Q.漫画について、どのような意見が寄せられていますか。

種田さん「生命について考えさせられます、といった声が多かったです」

Q.創作活動で今後、取り組んでいきたいことは。

種田さん「全く別のジャンルにも興味があるので、手探りでいろいろなことに挑戦したいと思っています」

(オトナンサー編集部)

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種田ことび

イラストレーター

2019年1月26日に「ゆるゆる生物日誌」(ワニブックス)を出版。

コメント

6件のコメント

  1. わかりやすく、ためになる漫画でした。
    最後、「おびただしい」数の死…の方がわかりやすかったのではないでしょうか。
    「おぞましい」数だと、それ自体否定していることになって、お話と矛盾が出る気がしました。

    • これは文明社会のこれからには当てはまらないものだな。
      遺伝子治療も不可能では無いだろうし、死を克服出来る日も数世紀以内に来るはず()

  2. 片輪が子孫を残すべきではないことがよくわかりました。

  3. 私たちの「生」が多くの「死」のうえに成り立っており、私たちも次の「生」のために死ぬ定めだということはよく理解しましたが、それでも死別の悲しみが癒えないのは仕方がないことですね。それとも私が弱いからでしょうか。

  4. 無粋なことを言ってしまうと生物学的には誤りだと思うのですが、どの本を読んだのでしょう。

  5. 美輪明宏さんが言われているように、死とは単に肉体を失うことです。私たちの魂は死にません。肉体の一部である脳に蓄えられている記憶は肉体の死により消滅しますが、魂に蓄えられる情報(人生体験)は受け継がれ、この「宇宙」と呼ばれている時空連続体を超えて共有されます。