牛肉+オーブン! 地場産品に家電を合わせた武雄市のふるさと納税返礼品が話題、狙いは?
地場産品と家電製品を組み合わせた、佐賀県武雄市の「ふるさと納税」の返礼品が話題になっています。

総務省が「ふるさと納税」の返礼品を各地域の地場産品に限るよう求めている中、「佐賀県産米1年分炊飯器付き」「佐賀牛1年分スチームオーブン付き」など、地場産品と家電製品を組み合わせて返礼品にしている、佐賀県武雄市の取り組みが話題となっています。SNS上では「攻めている!」「雑誌の付録方式」「電化製品だけだと批判されるから地元のお米と炊飯器の抱き合わせ!」などの声が上がっています。武雄市の担当者に聞きました。
「佐賀牛、スチームオーブン付き」も
これらの返礼品は、ふるさと納税のポータルサイト「ふるなび」に掲載されています。佐賀県産米や佐賀牛のほかに「レモングラス1年分コーヒーメーカー付き」もあります。
「佐賀牛ロースしゃぶ1年分(3kg)スチームオーブン付き」は、スチームオーブンの機種別に寄付額が42万円から35万円まで6種類あり、佐賀牛の説明に加えて「今なら料理の幅と効率が上がるスチームオーブン付きとなっております」と紹介。寄付額28万円などの「佐賀県産米さがびより1年分60kg(1俵)炊飯器付き」は「今なら美味(おい)しくお米を炊ける炊飯器付き」などの説明を掲載しています。
武雄市の担当者に聞きました。
Q.「佐賀県産米1年分炊飯器付き」などは、いつから返礼品にしているのですか。
担当者「今年10月に入ってからです」
Q.返礼品の調達額は寄付額の30%に収まっているのでしょうか。
担当者「30%以内です」
Q.組み合わせにした狙いは。総務省から「地場産品を」と指摘を受けての企画でしょうか。
担当者「地元の返礼品提供事業者から提案があり、現行の『武雄市ふるさと納税応援事業者募集要項』に沿って採用可否を判断しました」
Q.炊飯器など「付録」の方が高額ではありませんか。
担当者「どちらが主、どちらが副、ということは考えておりません」
Q.総務省から何か指摘はありましたか。
担当者「今のところ特にありません」
Q.この3種類の返礼品について、見直しの予定はありますか。
担当者「当該品を含む、すべての返礼品を見直しの対象とする予定で、準備を進めています」
ふるさと納税は自治体間の「獲得競争」が過熱しており、総務省は来年4月をめどに、高額および地場産品以外の返礼品を提供する自治体を制度の対象外とする方針です。
(報道チーム)
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