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【漫画】「勉強しなさい」と母に言われ、生返事した息子 “心のつぶやき”に「共感します」

同じ場面でも、立場が変われば見え方も変わります。母から息子への「勉強しなさい」という言葉。母は「あまり言うと逆効果だけど、言わないとやらないから…」と考えた上でのことですが、それを聞く息子の胸中は…。Xで公開されたシリーズ漫画が、「共感した!」と話題になりました。作者の蟹乃まよさんにお話を聞きました。

漫画「表と裏」のカット(蟹乃まよさん提供)
漫画「表と裏」のカット(蟹乃まよさん提供)

 親子と、夫と妻、それぞれの立場で見え方が変わるエピソードをテーマに描いたシリーズ漫画「表と裏」が、Xで話題となっています。
 
 あまり強く言うとやる気を削ぐかな、と思いながらも「勉強しなさい」という母。それを聞いた息子が思うことは…。読者からは「あるある!」「共感します」などの声が上がっています。

身近な出来事を漫画に描くように

 この漫画を描いたのは、漫画家の蟹乃まよさんです。XInstagramTikTokで漫画を発表。KADOKAWAコミックエッセイ編集部が主催する「シリーズ立ち行かないわたしたち新人賞」で大賞を受賞しました。受賞作「私はできたから」は、Xで全編公開されています。蟹乃まよさんに、作品についてのお話を聞きました。

Q.漫画を描き始めたのはいつごろですか。また、漫画家を目指した理由を教えてください。

蟹乃まよさん「小学生の頃から『漫画家って楽しそう』と憧れていました。本格的に漫画を描き始めたのは6年前です。長女を妊娠中に『産休中で暇だし、漫画を描いてみよう』と思ったのがきっかけです。

当時はSNSで4ページ漫画が流行し始めた時期で、『これなら自分にも描けるかも』と始めたところ、それが運良くデビューにつながりました。ですが、なかなか思うような結果が出ませんでした。

2023年ごろから身近な出来事をエッセー漫画として発信するようになり、少しずつ反応が増え、それが現在のような『家族や親子の日常』をテーマにした作品を描くことにつながっています」

Q.漫画のネタは、どのように見つけていますか。

蟹乃まよさん「日常生活で感じた、小さな出来事をネタにしています。子どもと日々過ごしていると、『私も昔こう思っていたな』と思い出したり、『思っていたのと違う!』と感じたりする瞬間が何度もあります。特別な事件やドラマティックな話ではありませんが、共感できる部分を大切にしています。

また、SNSで共感した投稿や話題のニュースを見て、『裏側ではこんなことが起きていたのかも』と想像しながら描くこともあります。『誰が悪い』『これが正しい』と決めつけるのではなく、『こういう視点もあるのでは?』と読者側に投げかけることを意識しています」

Q.どれも「あるある」と思うエピソードですが、相手に「裏の思い」を伝えることもありますか。

蟹乃まよさん「夫に対しては、もういい大人なので、できる限り思ったことを伝えるようにはしています。ただ、相手がすべてを本音で話しているかは、正直分かりません(笑)。

子どもに対しては、年齢的にまだ伝わりにくい部分があるので、すべてを話すのは難しいです。ただ、けんかをしたときや悪いことをしたときなどは、冷静に話し合うよう努力しています。私自身が感情的になってしまう場合には、夫に仲裁に入ってもらい、一緒に解決ができるように話し合っています」

Q.漫画「表と裏」について、どのような意見が寄せられていますか。

蟹乃まよさん「『分かります』『共感した!』といったコメントをいただくことが多く、とてもうれしく思っています。(『裏と表2』のコメントで)『焼肉、おいしいのに』というコメントもあり、『それは確かに…』と笑ってしまいました。どんなコメントでもいただけると励みになりますし、今後も大切にしていきたいです」

(オトナンサー編集部)

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