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「女性はクリスマスケーキ」から数十年…昭和・令和の結婚観「変化と進化」の歴史【結婚今昔物語】

日本人の結婚観が「世界基準」に?

 こうした変化について、海外のブライダル事情を熟知し、台湾でブライダル会社を経営した経験も持つ筆者は、日本人の価値観が、グローバルな世界標準にシフトしたと考えています。

 国際的には、シンプルで実用性を重視する結婚スタイルが支持される地域も多く、日本人の国際化が進むにつれ、結婚観も影響を受けています。特に若い世代では、結婚の形にとらわれず、自分たちにとって心地よいスタイルを選ぶ傾向が顕著です。高価な指輪や豪華な挙式よりも、結婚してからの2人の生活に必要なものや経験に金銭をかけることを重視し、自然体でいられる関係性を重視するようになっているのです。

 ただ、こうした時代の流れの中でも、結婚という行為そのものの重要性は変わりません。結婚は、人生を共に歩むパートナーを見つけ、支え合いながら未来を築くものです。その形やスタイルは時代によって変わっても、幸せの本質は普遍的なものといえるでしょう。

 昭和から令和へと続く結婚観の変化は、私たちに大切な問いを投げかけています。「結婚とは何か」「幸せとは何か」を改めて考え、時代に合った選択をすることが、これからの新しい結婚観を形作っていくのではないでしょうか。「自分たちらしい結婚」を選び取るために、結婚相談所のような専門的なサポートを活用するのも、今の時代の賢い選択肢の一つかもしれません。

(ZWEI 代表取締役社長 中野大助)

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中野大助(なかの・だいすけ)

ZWEI 代表取締役社長

1979年生まれ。横浜市戸塚区出身。神奈川県の中学・高校を卒業後、青山学院大学へ入学。2003年セレブリックスホールディングに新卒1期生として入社。セールスコンサルティングに携わる。2009年グッドラックコーポレーションへ転職。取締役としてリゾートウエディング事業の経営に携わる。日本国内のシェア拡大、東アジア圏のセールスネットワーク開発に成功し、アジアトップクラスの規模へと成長。2019年、IBJへ転職し取締役。2020年のZWEI買収に携わり、コロナ下でのPMI(Post Merger Integration)に集中。2022年からは代表取締役として、後の事業成長をリード。数値化された顧客満足度を軸に改革を進めることに強みを持ち、特に契約率の改善が得意。結婚は26歳の時、一男一女の父。

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