すかいらーくG、2020年までにプラ製ストロー全廃へ 国内の外食大手初、まずは「ガスト」で
すかいらーくホールディングスが2020年までに、国内外の全約3200店でプラスチック製ストローの使用をやめることが分かりました。
ファミリーレストラン最大手のすかいらーくホールディングス(HD)が2020年までに、「ガスト」各店など国内外の全約3200店でプラスチック製ストローの使用をやめることが、オトナンサー編集部の取材で分かりました。
環境や健康への影響から大量使用に懸念が高まっていることを受けたもので、廃止は日本の外食大手で初めてです。外国人観光客らが多く訪れる東京五輪・パラリンピックの前に全廃し、環境問題への取り組みをアピールします。
同社は日本と台湾に店舗がありますが、まずは今年中に、日本の「ガスト」全約1370店で廃止します。ドリンクバーコーナーにストローを置くのをやめ、グラスだけを提供する形にします。
幼児や障害者などストローを必要とする来店客や、スムージーなどストローが必要なメニューを出す際は、当面プラスチック製ストローを提供し、2020年までに代替品が導入できるよう検討するとのことです。
担当者によると、プラスチック製ストローは、すかいらーくグループ全体で年間約1億500万本、ガストでは同約6000万本を使用。使用後は、各地域の分別方針に従って処理しているということです。
経済協力開発機構(OECD)によると、世界のプラスチックごみ発生量は2015年に3億200万トンで、1980年の6倍に増加。海に流れ込んで生態系を脅かしたり、化学物質が食品経由で人体に入って健康に悪影響を及ぼしたりする懸念があるため、政府もプラスチックごみの削減に関する議論を行っています。
プラスチック製ストローをめぐっては、スターバックスが2020年までに廃止、米マクドナルドは英国とアイルランドで紙製に切り替えると発表しています。
(報道チーム)
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