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オフィス用品? キングジムの“A4サイズ”防災用品に「さすが文具メーカー」の声、同社に聞く

オフィス用品で有名なキングジムが販売する「防災用品」が話題となっています。

「災害備蓄セット」(左)と「災害帰宅セット」(キングジム提供)
「災害備蓄セット」(左)と「災害帰宅セット」(キングジム提供)

 オフィス用品のキングジム(東京都千代田区)が販売する、ある商品がSNS上で話題となっています。それは、A4サイズの箱に入った「防災用品」。6月18日に大阪府北部で発生した大地震で防災意識が高まる中、SNS上では「ファイルと同じ大きさとは」「A4に収まるとはさすが文具メーカー」「常に目に入る所に置いておけるのはすごい」と評価する声が上がっています。商品開発の経緯についてキングジムの広報担当者に聞きました。

オフィス用品メーカーの強み生かす

 キングジムが販売中の防災用品は「災害備蓄セット」「災害帰宅セット」「着る布団&エアーマット」の3種類です。いずれの商品も箱のサイズがA4サイズになっていて、ファイルなどと一緒にオフィスの棚に収納できるのが特徴です。

「災害備蓄セット」はオフィスなどに一時的にとどまることを想定し、長期保存できる飲料水や米粉クッキー、非常用簡易トイレなど6点が入っています。「災害帰宅セット」は食料のほか、ナップサックや非常用ライトなど、オフィスや避難先からの帰宅時に必要な11点が入っています。箱を変形させることで枕代わりにもなります。

「着る布団&エアーマット」は、着たまま移動できる人型の寝袋です。余震などの緊急時には、着たまま避難することができます。付属のエアーマットを使うことで、硬い床で寝る際の体への負担を和らげます。

 キングジム広報室の井村桃子さんに話を聞きました。

Q.文具メーカーで有名なキングジムが防災用品を販売する理由は。

井村さん「2011年に発生した東日本大震災が大きく関係しています。東日本大震災では帰宅困難者が続出し、各自治体でも条例が施行されるなど、対策の必要性が高まっています。2014年9月に発売した『着る布団&エアーマット』は、『オフィスで寝泊まりする際に床が冷たくてゆっくり眠れなかった』という帰宅困難者の声から生まれた商品です。

また『災害備蓄セット』『災害帰宅セット』は東日本大震災後、全国的に防災への関心が高まっていることを受けて開発しました。一般的な防災グッズの期限は、1~5年程度と言われており、震災から6年がたって期限切れになりやすいタイミングでもあったことから、2017年2月に発売しました」

Q.個人と法人、どちらの購入が多いでしょうか。

井村さん「主な需要は法人となっていますが、個人の方からの問い合わせも多いです」

Q.なぜA4サイズの箱にこだわったのでしょうか。

井村さん「当社はオフィス用品メーカーでもあるので、ファイルと一緒に戸棚にしまえることは重視しました。防災グッズは、かさばって収納に困るものも多いので、ファイルと同じサイズにすることで、個人のデスクや会社の備品コーナーに収納しやすくしました」

Q.商品開発時に苦労したことは。

井村さん「『着る布団&エアーマット』は、かさばりがちな寝袋とエアーマットをいかにコンパクトなサイズに収納できるかを考えました。『災害備蓄セット』『災害帰宅セット』はどの防災用品を入れるか選ぶのに苦労しました。必要なものがいろいろとある中、何をどれくらい入れるかなど数量の選定に時間がかかりました」

Q.どのような意見が寄せられていますか。

井村さん「『着る布団&エアーマット』は『薄手だけど結構温かい』『いざという時に動けるのがいい』『A4サイズで棚にしまえるのがいい』といった意見を頂いています。『災害備蓄セット』『災害帰宅セット』は『書類棚に全部収まるので、すぐ取り出せる場所に保管できるのが良い』という意見が寄せられました」

Q.大阪府北部で地震があった後の注文状況は。

井村さん「大阪の震災後、注文数が急増し、防災意識の高まりと関連グッズの注目度が高まったことを感じました」

Q.今後、新たな防災用品を発売する予定は。

井村さん「未定ですが随時、もっと便利に使っていただける商品を開発できないか検討しております」

 なお「災害備蓄セット」「災害帰宅セット」の希望小売価格はいずれも4800円(税別)、「着る布団&エアーマット」は4500円(同)です。全国の文具店のほか、通販サイトなどで取り扱っています。

(報道チーム)

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