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男女300人超が明かした「終活について親と話さない理由」 3位「話しにくい」2位「機会がない」…圧倒的1位は?

「終活について親と話さない理由」ランキングが発表されました。終活について親と話さない、話せない人たちが抱えている「理由」とはどのようなものなのでしょうか。

終活のこと、親と話さない理由は?
終活のこと、親と話さない理由は?

 親が亡くなった際に必要となるさまざまな手続きや、その準備をスムーズに行うための「終活」。親が元気なうちに「終活について話しておかないと」と思っていても、実際はいろんな理由から「話さない」「話せない」という人もいるのではないでしょうか。AlbaLink(東京都江東区)が運営する“訳あり不動産”情報メディア「訳あり物件買取プロ」が、「終活について親と話さない理由」に関する調査を実施。その結果をランキング形式で発表しました。

終活の話をした経験「ない」が7割近く

 調査は2022年12月、親が健在の人を対象に、インターネットリサーチで実施。計500人(男性224人、女性276人)から有効回答を得たものです。なお、回答者の年代は、10代1.0%、20代19.2%、30代33.6%、40代28.8%、50代15.4%、60代2.0%となっています。

 まず、「終活について親と話したことがあるか」を聞いたところ、「ない」と答えた人が68.6%となり、全体の7割近くに上りました。親が亡くなった場合の漠然とした心配事はあるものの、まだ“自分ごと”として捉えていない人も多いことがうかがえます。

 次に、「ない」と回答した343人に、具体的な「話さない理由」を聞きました。

 3位は「話しにくい」(15.5%)です。「最近孫ができて幸せそうな親を見ていると、終活の話はできないです(26歳女性)」「老い先短い90歳の親に、死んだときの話をするのはかわいそうに思える(60歳女性)」といったコメントが寄せられました。終活の話題を出すことをためらう人が多いようですが、タイミングをはかっているうちに、葬儀や介護についての希望を聞けないままになってしまうケースもあり得ます。「残された時間を大切に過ごすために必要なこと」と前向きに捉えてみるのも重要かもしれません。

 2位には「機会がない」(19.8%)がランクイン。「大事なことなのでしっかりと話し合いたいが、まとまった時間が取れない(32歳男性)」「離れて暮らしていて、改めて話す機会がない(44歳女性)」などの声が。終活の話をするきっかけづくりに悩んでいる人が多いようです。

 そして、圧倒的1位となったのは「親がまだ元気」(33.5%)でした。「まだ若いので親が死んでしまうとは思えず、終活の話はしたことがないです(28歳女性)」「父も母も70代だが、病気をすることもなく元気なので。両親の姿を見ても、まだ『死』が連想できない(48歳女性)」といった声が集まりました。確かに、親が元気な状態だと「近い将来に親が亡くなる」ことが想像できない人も多いでしょう。ただ終活は、判断力が鈍っていないうちから始めた方がいいともいわれます。「いつかは終活を」と考えているなら、親が元気なうちに少しだけでも話しておくといいかもしれません。

 調査結果を受けて、同社は「話しにくい話題ではありますが、きっかけを見つけて話し合ってみることをお勧めします」「終活に消極的な親に対しては、まず終活が前向きなものであることや、お互いにとって役立つものであることを理解してもらいましょう」とコメントを寄せています。

(オトナンサー編集部)

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