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42歳“子ども部屋おじさん”、母が嫁探しする52歳医師…「実家住まい」の男女が婚活市場で敬遠される“納得の理由”

食事も洗濯も母親任せの“子ども部屋おじさん”

 吉野かつこさん(38歳、仮名)がお見合いしたのは、公務員の小田たつおさん(42歳、同)。結果は、かつこさんが「交際辞退」を申し出たのですが、そのときにこんな感想を漏らしました。

「小田さんは、典型的な“子ども部屋おじさん”でした。これまで一度もご実家を出たことがないそうです」

“子ども部屋おじさん”とは、一時期話題になったインターネットスラング。ニートやひきこもりとは異なり、社会に出てしっかり働いており、中には、役職のつく立派な仕事をしている人もいるものの、生まれてからずっと実家暮らしで、小学生の頃から使っている学習机や本棚、クローゼットなどの家具に囲まれて生活している……そんな男性を総称する造語です。

「大学も、自宅から通っていたそうです。今も会社から帰れば、母親が用意した夕食を食べて、洗濯も掃除も、全て親任せのようでした」

 それを平気な顔で言ったという彼に、かつこさんは「結婚したら、家事の分担はどう考えていますか?」と聞きました。すると、たつおさんは、ニコニコしながらこう答えました。

「うちは、母がずっとフルタイムで働いていたけれど、完璧に家事をする人だったんです。父は“男子厨房に入らず”という考えで、ガスコンロに手をつけたこともなかった。父は電気ポットのお湯くらいしか沸かせない人です。でも、さすがに今はそんな時代ではないと思うので、僕も家事は手伝いますよ。ただ、料理は作ったことがないので、これから勉強したいですね」

 今の時代、男性が「家事を手伝う」と言うと、女性から敬遠されます。“手伝う”というのはあくまで補助的なサポートで、「家事の主軸は女性が担う」という印象を与えるからです。男性の皆さんは、「家事は分担する」と言わないといけないのです。

 かつこさんは、たつおさんの言葉を聞いて、どっと疲れたそうです。家事をしたことがない男性に手伝われても、効率が悪く、かえって足手まといになる。さらに、こんな男性と結婚したら、「母親はこうだった」といつも比べられるのではないかと思ったそうです。

「仕事をしながら、家のことも完璧にやる。そんなお母さまは、素晴らしい昭和の女性なのでしょうね。でも、それを私に求められても困ります。私はフルタイムで働きたいし、家事も育児もサポートではなく、分担してくれる気持ちのある男性と結婚したいです」

 昭和と令和では、夫婦の在り方が違うのです。

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鎌田れい(かまた・れい)

仲人・ライター

雑誌や書籍のライターとして活動。得意分野は、恋愛、婚活、芸能、ドキュメントなど。タレントの写真集や単行本の企画構成も手がけてきた。あるカリスマ仲人を取材したことをきっかけに「ご縁を結ぶ仕事」に興味を持ち、現在は結婚ナビゲーターとしても活動中。婚活のためのレクチャーやイベントも多数開催する。プライベートでは、婚活パーティーで知り合った夫と結婚し、双子の母。自らのお見合い経験を生かして結婚相談所を主宰する仲人でもある。「最短結婚ナビ公式サイト」(http://www.saitankekkon.jp)、YouTube「仲人はミタ チャンネル」(https://www.youtube.com/channel/UCObGYwIfj_oY-cm9LlnFmdA)。

コメント

2件のコメント

  1. 「子供部屋おじさん」という言葉は、男性に対する非常に差別的、侮蔑的な表現。あなたは女性にも「子供部屋おばさん」と言うのですか?今どきは「家事は分担する」と言うべきと偉そうなことを言ってますが、男性を侮辱するような言葉を使うあなたもどうかと思いますよ。

    • 2ページ目を読まれました?インターネットスラングとして『子供部屋おじさん』の説明を筆者はされてます。筆者オリジナルの造語ではなく、世間的に『子供部屋おじさん』という存在が認知された時期があったことは事実です。あなたの書き込んだコメントはお門違いといえるかと。