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1万9500円!? ガム3個+ホワイトベースの“食玩”に「程度を超えている」の声、担当者に聞く

バンダイが販売するガンダムの「食玩」が話題となっています。フィギュア1体とガム3個で1万9500円と高額で、SNS上では「なかなか買えない値段」などの声が上がっています。なぜ商品化に踏み切ったのでしょうか。

「FW GUNDAM CONVERGE WHITE BASE」(バンダイ提供)
「FW GUNDAM CONVERGE WHITE BASE」(バンダイ提供)

 バンダイが販売するガンダムの「食玩」がSNS上で話題となっています。フィギュア1体にガムが3個付いて税抜き1万9500円と、食玩としてはかなり高額なのが、その理由です。SNS上では「ガムのおまけの程度を超えている」「欲しい」「お菓子をつける意味とは」「なかなか買えないお菓子の値段」などさまざまな声が上がっています。同社で食玩事業を展開するキャンディ事業部の担当者に聞きました。

2010年に誕生した「FW GUNDAM CONVERGE」

 3月24日に発売した「FW GUNDAM CONVERGE WHITE BASE」は「機動戦士ガンダム」に登場する戦艦「ホワイトベース」を再現したフィギュアで、2010年に誕生した食玩のオリジナルブランド「FW GUNDAM CONVERGE」の新商品です。

 同ブランドのフィギュアは「機動戦士ガンダム」シリーズに登場する「モビルスーツ」と呼ばれるリアルロボットを、高さ55ミリのサイズで立体化した、細かなモールドによる情報量と豊富なラインアップが特徴のフィギュアシリーズです。これまでに150体以上のシリーズ展開を行い、普通は立体化されない機体も商品化しています。

「FW GUNDAM CONVERGE WHITE BASE」は強襲揚陸艦としてのフォルム、メガ粒子砲や機銃などの装備を再現し、左右の格納庫には同ブランドのフィギュアを各3体収納できます。さらに、中央の小型スペースはガムを入れることができ、ガンダムファンの心をくすぐる設計です。

「ホワイトベースを再現するにあたって、コンセプトとしてまず『コンバージシリーズの機体を格納できるサイズでの立体化』があり、そこからデザイン、製品の強度などの要素を追加していったのですが、そのバランスを取るのが困難でした。初期段階で強度を重視するとフィギュアに似つかわしくないデザインになってしまい、フィギュアを搭載できる寸法を確保しようとすると、今度は強度不足で不安定なモデルになってしまうという状態でした。しかし、設計会社のおかげで最終的に全てのバランスが取れた試作モデルができ上がった瞬間、思わず『オオッ!』と歓声が上がりました」(担当者)

 設計に約1年をかける力の入れようですが、高額食玩の販売に踏み切った理由とはどのようなものでしょうか。

「『FW GUNDAM CONVERGE』は、多くのモビルスーツ、モビルアーマーを商品化してきました。150体を超えたタイミングで『150体突破記念として何か面白い事をしよう』と議題が上がり、『そろそろ戦艦を立体化するのはどうか』という企画案が出てきました。さらに『今までのコンバージシリーズを搭載してディスプレイできるようにする』というアイデアも加わり、ホワイトベースの商品化プロジェクトがスタートしました。シリーズを集めてくださっているユーザーの皆様を驚かせること、まだシリーズに触れたことがない方にシリーズを知ってもらうことが大きな目的でした」

 なお「FW GUNDAM CONVERGE WHITE BASE」の販売数は非公表ですが、自社のECサイト、店舗とも売れ行きは好調とのことです。

「SNS上で『これは食玩なのか』『本体がおまけ? ガムがおまけ?』といった驚きの声を頂いているほか、『この基地感がたまらない』などと喜んでくださる声も多いです。広い空間で遊んでもらえる商品を届けることができ、とてもうれしいです。ガンダムシリーズにはまだまだ巨大なメカがたくさんあるので、チャレンジしたいです」

(報道チーム)

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