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梶裕貴、大ファン“ゴーストバスターズ”参加に感激 「夢にも思っていなかった」

映画「ゴーストバスターズ/アフターライフ」で吹き替えを務める声優の梶裕貴さんに、今作の感想や演じた役の印象などについて聞きました。

梶裕貴さん
梶裕貴さん

 映画「ゴーストバスターズ/アフターライフ」で吹き替えを務める声優の梶裕貴さん。同作は、フィービー(マッケナ・グレイスさん)は母や兄とともに、祖父が残した田舎の古い屋敷に引っ越します。ある日、フィービーは地下研究室でハイテク装備の数々を発見し、祖父がかつてニューヨークを救った、ゴーストバスターズの一員だったことを知る…ゴーストバスターズの孫娘の活躍を描いたSFアクションコメディーです。梶さんはフィービーの兄・トレヴァーの声を担当します。

 オトナンサー編集部では、梶さんにインタビューを実施。今作の感想や演じた役の印象などについて聞きました。

最高の吹き替え版に

Q.過去作はご覧になっていますか。

梶さん(以下敬称略)「『ゴーストバスターズ』の大ファンで、テレビにかじりつきながら放送を見ていました。世界観や楽曲、どれをとっても傑作ですよね。僕にとって『洋画って面白い』と感じた一作でした。なので、こうして続編が作られることにとてもワクワクしていましたし…自分が参加させていただけるとは夢にも思っていなかったので、本当にうれしかったです。

参加するからには、自分の持てる限りの力を使って最高の吹き替え版にしたいと思いましたし、約30年の時を経てオリジナル版とストーリーがつながる世界観が描かれるということで、その名に恥じぬようなお芝居をしなければ、という思いもありました。でも…喜びの気持ちの方が断然大きかったです。幼い頃に見ていた作品に、自分が声優として参加できる日がくるとは…しかも、あのイゴン・スペングラー博士の孫だなんて…! 本当に光栄です」

Q.ファンの目線から、今作を見ていかがでしたか。

梶「いたるところにオリジナル版へのオマージュがちりばめられていて、もう最高でしたね。今作だけを見ても十分満足できると思いますが、絶対に予習・復習してから映画館に行くことをオススメします。先ほど、主人公たちはイゴン博士の孫だというお話をしましたが…今作を撮ったジェイソン・ライトマン監督は、なんとオリジナル版の監督であるアイヴァン・ライトマンさんの息子さんなんです! それも胸アツすぎますよね」

Q.演じた役の印象を教えてください。

梶「トレヴァーを演じている、俳優のフィン・ウルフハードさんの端正な顔立ちやスタイルのよさから、クールでかっこいいキャラクターという印象を受けますが、どちらかと言えば、うだつがあがらない等身大な男の子。斜に構えているところがありつつ、とてもうぶで、どこか抜けている感じで思春期らしい繊細さとコミカルな面の共存を意識して演じました」

Q.吹き替え版の魅力について教えてください。

梶「当たり前ですが、日本語なところです(笑)つまりは“日本人が見たときに最大限楽しめるように作られている特別版”ということなので、抜群に作品への理解度が上がると思いますね。字幕だと、どうしてもテキスト量を抑えなければならないシーンもありますが、実際にしゃべることで情報量も増やせますし、耳と目の両方から物語を感じることで、より没入感が増すのではないかと思います」

Q.幽霊や超常現象は信じていますか。

梶「信じて…いるんでしょうね、だから苦手で…(笑)怖い映画を見ると、そのあとしばらくは、お風呂やトイレに行けなくなります。見た作品の内容というより“そういうことが起こり得るんだ”というスイッチが入って、実は何かいるんじゃないかと、勝手にイメージして怖くなるんです。

今でもホラー映画は苦手で、なかなか触れられないのですが…それが仕事となると、不思議と大丈夫なんですよね(笑)家で映像チェックするときなどは、自分のさじ加減一つで、一時停止や巻き戻しができちゃいますからね。おそらく、恐怖を支配下に置いている感覚があって平気なんでしょう(笑)」

Q.コロナ禍の過ごし方を教えてください。

梶「興味はあったものの、それまで時間がなくて見られなかった映画やアニメを片っ端から見ていきました。とても有意義なインプットの時間になりましたね。同時に、何かを作りたいという意欲も高まって、YouTubeチャンネルを創設したりもしました。

最初は“ステイホーム中の子どもたちにエンタメを届けられれば”という思いから、朗読動画の制作に取り組みました。何もかも初めての作業ばかりだったので、試行錯誤の毎日でしたが…ありがたいことに、自分が予想していた以上のうれしい反響があり、そのときは心から『チャレンジしてよかったな』と感じましたね。

ステイホーム期間を通して、自分は”何かを作っていたい、何かを届けたい”人間なんだな、ということを強く実感しました。2020年4月頃は声優業界も完全にストップしてしまい、とても不安な日々を過ごしていましたが…やはり、どんな状況でも自分から動いていくことが大事なんだなと、改めて感じる機会にもなりました」

 映画「ゴーストバスターズ/アフターライフ」は全国公開中。

(オトナンサー編集部)

コメント

1件のコメント

  1. 吹き替え版で観なきゃ!!梶裕貴さんのお声で観たくなるインタビューでした!映画楽しみです!