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“ゴキブリ”どんな家に出やすい? 「駆除餌剤は効果がない」本当? アース製薬に聞く

ゴキブリはどのような場所を好むのでしょうか。ゴキブリ用の駆除餌剤の正しい使い方について、アース製薬に聞きました。

ゴキブリ用の駆除餌剤をどのように使う?
ゴキブリ用の駆除餌剤をどのように使う?

 自宅でゴキブリに遭遇し、嫌な思いをした経験がある人は多いのではないでしょうか。ゴキブリを駆除する際は、ゴキブリ用の駆除餌剤などが使われるのが一般的ですが、ネット上では「駆除餌剤は効果がない」「駆除餌剤を置いたら、かえってゴキブリが出てくるようになった」という内容の声が上がっています。

 そもそも、ゴキブリはどのような場所を好むのでしょうか。「駆除餌剤は効果がない」というのは本当なのでしょうか。ゴキブリ用の駆除餌剤の正しい使い方などについて、アース製薬(東京都千代田区)の担当者に聞きました。

「湿気」「暗い」「狭い」を好む

Q.ゴキブリが好む場所や食べ物について、教えてください。どうやって室内に侵入してくるのでしょうか。

担当者「家庭でよく見掛けるゴキブリは、『クロゴキブリ』と呼ばれる種類です。ゴキブリは、『ジメジメとしていて湿気がある』『暖かい』『暗くて狭い』『餌がある』というような場所に潜んでいます。

ゴキブリは雑食のため、食べ物だけでなく、紙や木片、皮革類のほか、他のゴキブリの死骸やふんなどを食べることがあります。他のゴキブリのふんなどに含まれるフェロモンに誘因される習性があり、ここは巣のような場所となります。

ゴキブリは換気口や網戸、ドアの隙間、排水パイプなど、侵入できそうな隙間から室内に侵入してきます。玄関や窓を開けっ放しにせず、網戸の隙間は隙間テープなどを使ってふさぐようにしてください。

ゴキブリにとっては、菓子のかけら1つでもごちそうになります。冷蔵庫の裏やガスこんろの下などのごみや調理くず、食べ物のかすなどは放置せず、家の中を清潔に保つことが大切です。

また、キッチンのシンクや浴室をぬらしたままにしておくと、ジメジメと湿気のある場所が好きなゴキブリにとって、居心地の良い環境となってしまいます。使用後はできるだけ水分を拭き取るようにしてください。

宅配便の段ボールや引っ越し用の段ボールにゴキブリの卵が付くことがあり、放置するとふ化してしまうことがあります。使用済みの段ボールは自宅で保管せずに、すぐに処分しましょう」

Q.ゴキブリ用の駆除餌剤は、どのように使ったらよいのでしょうか。

担当者「先述のように、ゴキブリは他のゴキブリの死骸やふんを食べる習性があります。ゴキブリ用の駆除餌剤を食べたゴキブリの死骸やフンを他のゴキブリが食べることで、最終的にはゴキブリが集まる巣のような場所ごと駆除することができます。

台所の隅や流し台の下のほか、冷蔵庫の下や裏側、ガスこんろの下、食器棚など、ゴキブリが好むような場所に重点的に駆除餌剤を置きましょう。多く設置することで、ゴキブリが駆除餌剤と遭遇する確率が高くなります。

屋外からのゴキブリの侵入を防ぎたい場合、屋外用の駆除餌剤を使いましょう。玄関付近のほか、エアコンの室外機のそばやベランダ、窓際、プランターの横などに置くと効果的です」

Q.ネット上では、「ゴキブリ用の駆除餌剤は効果がない」「駆除餌剤を置いたら、かえってゴキブリが出てくるようになった」という声が上がっていますが、本当なのでしょうか。

担当者「効果を実感しにくいのは、駆除餌剤を食べたゴキブリが目の前で駆除できるのではなく、巣のような場所や物陰などで駆除されることが多いためです。

また、当社のブラックキャップの場合、ゴキブリを誘引するのは薬剤から半径1~2メートルの範囲です。そのため、屋外や近隣の住宅からゴキブリを誘引することは基本的にありません」

Q.気温とゴキブリの活動の関係性について、教えてください。

担当者「ゴキブリが最も活動するのは気温が25~28度のときです。そのため、秋の初めなどでも活動が活発になります。

気温が30度以上になると、ゴキブリは暑さをしのぐため、屋内に侵入することが多くなります。人が過ごしやすい家の中は、ゴキブリにとっても快適で、餌や水分が十分にあり、繁殖に適した環境になります」

 ゴキブリが気になる場合、室内をきれいに清掃し、外から侵入されないよう隙間をふさぐとともに、ゴキブリ用の駆除餌剤を正しく設置しましょう。

(オトナンサー編集部)

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