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【迷いがち】美容院へ行く前に「シャンプー」した方がいいの? 美容師に“正解”を聞いてみた

あなたは美容院へ行くとき、「シャンプー」をしてから行きますか。それとも、シャンプーをせずに行きますか。どちらがいいのか迷いがちな「美容院の前のシャンプー」について、美容師に正解を聞いてみました。

美容院の前に「シャンプー」する? しない?
美容院の前に「シャンプー」する? しない?

 美容院に行くとき、「シャンプーをしていった方がいいのかな」「髪に整髪料がついたまま行っても大丈夫かな…」と迷った経験がある人、わりと多いのではないでしょうか。実際のところ、どちらが正解なのでしょうか。美容師の原木佳祐さんに、美容院に行く前にしておくといいこと、しない方がいいことについて教えていただきました。

カラーをする際は「控えて」

Q.美容院に行くときは、整髪料をつけたままでも大丈夫ですか。やはり行く前にシャンプーをして、落としておいた方がよいでしょうか。

原木さん「『きれいにしなきゃ』という気持ちで、事前にシャンプーをするお客さんもいらっしゃるのですが、カラーなどの施術をする際はむしろ控えた方がいいですね。頭皮の皮脂はベタベタするし、臭いも気になるし…とあまりいいイメージがないかもしれませんが、頭皮を保護する役割があるのです。シャンプーをしてしまうと、保護の役割をしている油分の層も洗い流されてしまうため、薬剤が付着すると刺激を感じる場合があります。

整髪料に関しても、無理に落とそうとしなくてもそのままで大丈夫です。その後の施術によって、軽く洗い流すだけにするか、カットのみの場合はこちらでシャンプーをするか、という流れになると思います」

Q.「美容院へ来る前には、しないでほしい」というNG行為はありますか。

原木さん「過度にヘアアレンジをされた状態で来店するのは控えていただきたいなと思います。ヘアゴムやカチューシャ程度ですぐほどけたり、状態が分かったりする程度であればよいのですが、細かい編み込みをしていたり、逆にストレートアイロンでしっかりクセを伸ばしたりされてしまうと、自然な髪の状態が全く分からなくなってしまうためです。

美容師はお客さまのお悩みや髪質、現在の状況などを考慮しながら施術を決めるので、自然な髪の状態が分かる程度のアレンジにとどめていただけるとうれしいです」

Q.反対に、美容院を訪れる前に「やっておくといい」ことはありますか。

原木さん「『こういうヘアスタイルにしたい!』『この人と同じカラーにしたい!』といった明確な希望がある場合は、画像やSNSの投稿などを美容師に見せられるように、事前に用意していただけるといいですね。やはり、言葉で伝えるだけではイメージを共有することは正直難しく、例えば『明るいピンク』といっても、それぞれが思い浮かべるピンクは必ずしも同じ色ではないかもしれません。そのため、なりたい姿やイメージを目で見て共有できるようにしておくと、お客さまにとっても満足度の高い仕上がりに近づくはずだと思いますよ」

* * *

 美容院に行く前はどうしても「髪をきれいにしておこう!」と思いがちかもしれませんが、実際のところ、美容師がチェックしたいのは「普段の髪の状態」ということなのですね。正しいカウンセリングをしてもらうためにも、なるべく自然な状態でお店に向かいましょう。

(オトナンサー編集部)

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原木佳祐(はらき・けいすけ)

美容師

美容師、パーソナルカラリスト認定講師、パーソナルカラリスト1級、骨格スタイルアドバイザー1級、色彩診断士。美容院では7年前から骨格診断とパーソナルカラー診断を取り入れ、日本で唯一診断の出来るヘアサロンを確立。 その後、顔タイプアドバイザー1級の資格を取り診断系をコンプリート。現在は表参道の美容院で現役サロンマネージャーとして活躍中。

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