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ウトウト居眠り→体が「ビクッ」となる現象、正体は? 病気の可能性も?

居眠りをしているとき、体が突然、「ビクッ」と動いて目が覚める――。こうした不思議な現象が起こることがあります。その理由や病気の可能性について、内科医に聞きました。

うとうとしているとき、「ビクッ」となる現象は?
うとうとしているとき、「ビクッ」となる現象は?

 電車の座席で居眠りをしているとき、体が突然、「ビクッ」と動いて目が覚めた経験はないでしょうか。人前だと少し恥ずかしい思いをしますが、この「ビクッ」となる現象を自分でコントロールするのは難しいため、「いつも不思議に思っていた」「どうしてビクッと動くの?」「起こりやすい人はいるのかな」「病気の可能性はない?」など疑問を持つ人もいるようです。

 居眠り時、体が「ビクッ」と動くことがあるのはなぜなのでしょうか。内科医の市原由美江さんに聞きました。

医学的には「入眠時ミオクローヌス」

Q.うとうとしているときに突然、体が「ビクッ」と動く現象は何でしょうか。

市原さん「体が『ビクッ』と動く現象は医学的には『入眠時ミオクローヌス』といい、覚醒から睡眠への移行時、脳の誤作動によって手足の筋肉が収縮することで起こります。自分の意思とは関係なく、体が勝手に動いてしまう不随意運動で、どの年代、性別にでも起こり得る生理現象です」

Q.「ビクッ」となりやすい寝方、なりにくい寝方はあるのでしょうか。

市原さん「例えば、いすに座ったまま、ソファにもたれかかったままなど、安定していない不自然な姿勢で寝ているときに起こりやすいです。一方、普通に布団で横になって寝ているときには起こりにくいようです」

Q.「ビクッ」となる現象が頻繁に起こる場合、何らかの病気の可能性もあるのでしょうか。

市原さん「頻繁に起こる場合、『周期性四肢運動障害』の可能性があります。この場合、睡眠中に手足が動くので、本人は無自覚なことが多く、眠っているはずなのに熟睡感が得られないことがあります。他には、てんかん発作の可能性もありますが、この場合は睡眠とは無関係です。

なお、てんかんにはさまざまな種類があり、数秒から30分以上持続するけいれん発作もあるので、時間だけでの区別は難しく、最終的には脳波などを検査することになります。入眠時、特に不自然な姿勢のときに『ビクッ』となるのであれば心配はありませんが、睡眠中や起きている時間帯に手足の不随意運動があれば神経内科を受診してください」

Q.「ビクッ」となる現象には、医学的な予防法はありますか。

市原さん「安定した睡眠導入によって予防できます。寝る前の過度のアルコールやカフェインの摂取、夜の激しい運動、夜更かしを控えることをおすすめします。ストレスによっても寝つきが悪くなるため、なるべくストレスをため込まないようにできるといいですね」

(オトナンサー編集部)

市原由美江(いちはら・ゆみえ)

医師(内科・糖尿病専門医)

横浜鶴ヶ峰病院付属予防医療クリニック副院長。自身が11歳の時に1型糖尿病(年間10万人に約2人が発症)を発症したことをきっかけに糖尿病専門医に。病気のことを周囲に理解してもらえず苦しんだ子ども時代の経験から、1型糖尿病の正しい理解の普及・啓発のために患者会や企業での講演活動を行っている。また、医師と患者両方の立場から患者の気持ちに寄り添い、「病気を個性として前向きに付き合ってほしい」との思いで日々診療している。糖尿病専門医として、患者としての経験から、ダイエットや食事療法、糖質管理などの食に関する知識が豊富。1児の母として子育てをしながら仕事や家事をパワフルにこなしている。オフィシャルブログ(https://ameblo.jp/yumie6822/)。

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