秋に活動的になる「ムカデ」、遭遇しないために掃除で気を付けるべきことは?
近年、秋に活動が活発化するといわれる「ムカデ」。厄介な存在ですが、家に侵入させないためにはどうすればよいのでしょうか。

自宅で遭遇したくない害虫の一つとして、温暖化の影響で近年、秋に活動が活発化している「ムカデ」がいます。動きが素早く、捕獲が困難なことや、かまれると激痛が走ることなどから、とても厄介な存在です。ムカデを寄せ付けないために、普段の掃除で気を付けるべきことは何でしょうか。ハウスクリーニングアドバイザーの有賀照枝さんに聞きました。
まずは草むしり、植木鉢には「ポットフット」
Q.ムカデを自宅に侵入させないために、普段の掃除で気を付けるべきことは。
有賀さん「そもそも、ムカデは暖かく、ジメジメした環境を好み、ゴキブリやコオロギなどの昆虫を捕食して生息しています。温暖化の影響で気温が下がりにくく、湿度の高い秋はムカデにとっても、活動するのに好都合の季節といってもよいでしょう。対策としてはまず、家の外回りの草むしりをして、風通しをよくし、植木鉢は『ポットフット』と呼ばれる台などを使って、地面に直接置かないようにしましょう。
落ち葉や使わなくなった植木鉢は放置せず、小まめに掃除をして、ムカデの好む環境を減らしてください。室内や水回りも同様に、湿気がたまって、ジメジメしないよう、常に換気扇を回したり、除湿機を使ったりしましょう。床と物の間に湿気がたまり、ジメジメすると、ムカデが住居に侵入してきた際に隠れ場所になることもあるので、できるだけ、床に直接、物を置かないようにしてください。
また、ムカデのエサとなるゴキブリなどの害虫ができるだけ、部屋の中にすみ着くことのないよう、小まめに掃除をして、清潔に保つことが大切です」
Q.実際に、ムカデが室内に侵入するケースは多いのでしょうか。
有賀さん「ムカデは体が平たく、薄いので、わずかな隙間があれば、屋内へ侵入してきます。壁を伝って移動しますし、ベランダのプランターの下に潜んでいる場合もありますので、1階に住んでいないから安心というわけでもありません。家の周りに自然が残っている場所はムカデのすみかになる場所が多く、屋内に全く侵入させないようにするのは難しいかもしれませんが、できるだけ、外に通じている隙間をなくすようにしましょう。
まずは窓や網戸、玄関扉はもちろんのこと、キッチンや洗面所の排水口、エアコンのダクト穴、窓や扉、床下の換気口、天井裏など、あらゆる場所に隙間がないか、よく確認しましょう」
Q.隙間があった場合は。
有賀さん「例えば、窓や扉の立て付けが悪いと窓や扉がスムーズに動かないだけでなく、斜めになって隙間ができ、そこから、ムカデが侵入してしまいます。サッシの戸車をドライバーで調節することで隙間をなくせますし、エアコンのダクト穴はエアコン配管用のパテを使って埋められます。
また、床下の換気口は空気の通りが保たれるように目の細かな金網でふさぐ、使っていない排水口はふたをしたり、定期的に水を流したりして、排水口トラップ内の水を蒸発させないようにするなど、物理的な対策だけでもムカデの侵入をかなり軽減できるでしょう。
屋外であれば、粒や粉タイプのムカデ用殺虫剤をなるべく雨に流されないよう、壁際にまいたり、スプレータイプの殺虫剤を、ムカデの侵入経路になりそうな玄関扉や窓周りに噴霧したりしておきましょう。殺虫剤は1カ月程度、効果が持続するものもあります」
Q.自宅でムカデに遭遇したときに気を付けることは。
有賀さん「まずは慌てず、落ち着いて行動するように心掛けましょう。ムカデは思いのほか、足が速いので、どこかに隠れてしまう前にムカデを駆除するのが理想的です。見逃してしまったムカデにかまれるようなことがあれば、患部が腫れて、痛みを伴うことになり、何より、部屋の中のどこかで再び遭遇してしまうかもしれないという精神的ストレスが大きくなります。
物でたたいて駆除してもよいですが、体液が出るなどして周りを汚すことも考えられるので、強力なスプレータイプのムカデ専用殺虫剤を常備しておくとよいでしょう。ムカデの動きがしっかり止まったことを確認してから、ごみばさみで挟んで処分しましょう。ごみ袋を数枚重ねて、袋の口をしっかり縛っておけば、より安心です。
ムカデが頻繁に出るようなら、害虫駆除業者に相談して原因を調査してもらい、対策や駆除作業をお願いしましょう」
(オトナンサー編集部)

コメント