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なぜ、人は「不倫」を繰り返すのか 性依存障害? “彼氏”複数の44歳既婚女性も

世の中には「不倫や浮気を繰り返す人」が男女問わず存在します。しかし、中には、関係性やパートナーが変わることで不倫の繰り返しが止まるケースもあるようです。実例とともに紹介します。

不倫を繰り返す人は変われる?
不倫を繰り返す人は変われる?

「不倫は何度も繰り返すものなんですか」。この問いを、いったい何人の人たちからされたことでしょう。今年夏に放送されたテレビ東京系連続ドラマ「うきわ」。不倫をテーマにしたこのドラマから、「不倫未満」という言葉がSNSをにぎわせましたが、まず、「不倫とはどういう状態か」という基本から考えてみます。

 私は著書「モンスターワイフ」(講談社)の中で「不倫の定義」を自分なりに提言しました。「1度の体の関係は不倫に入らない。2度以上から不倫と定義しましょう」と。人は弱いもの、だから、魔が差すときもある。お酒に負けるときもある。ハニートラップに引っ掛かるときもある。よって、1度目はアクシデントと処理するが、2度目からは本人の意思が強く働くから不倫だ!ということです。

 不倫は動詞の変換によって、「する夫」「する妻」「される夫」「される妻」の4つに分かれます。全て、誰かの悲しみや怒り、自責の念が伴います。人は学習する生き物なので、負の感情が伴う行動について、2度目は避けるはずなのになぜか、浮気や不倫を繰り返す人もいるのです。

遺伝子のせいだからしょうがない?

 脳科学者の中野信子さんは著書「不倫」 (文春新書)の中で「人間は遺伝的に浮気をしがちな“不倫遺伝子”を持っている」と書いておられます。つまり、浮気をするのは先天的な問題で仕方がないのだと。人類の歴史をさかのぼってみると、もともとは一夫一妻制ではなく、一夫多妻や乱婚が当たり前でした。

 それはひとえに「子孫を残す」という欲求に基づいたもので、現在のように一夫一妻で「一度結婚したら、他の人と関係を持ってはいけない」というルールは後付けです。既婚者でも他の誰かを好きになるのは、先天的な“不倫遺伝子”のせいだからしょうがなく、これを持っている限り、浮気をし続ける。こう言ってしまうと諦めるしかないように思えますが、中野さんはこうも書いています。

「“不倫遺伝子”を持っていても、成長の過程や経験、パートナーとの関係によって変わる」。つまり、必ずしも不倫を繰り返すとは限らない、または“不倫遺伝子”を持っていても、その後の生き方によって、浮気防止はできるのだということです。一筋の光が見えてきたではありませんか。

 関係性が変われば、あるいはパートナーが変われば、本当に不倫をしなくなるのでしょうか。実例をご紹介しましょう。

確固たる“不倫遺伝子”の持ち主

 私の運営する「恋人・夫婦仲相談所」の浮気に関するインタビューで、翔子さん(44歳、仮名)の話を聞きました。

 翔子さんは学生時代から、男性関係が途切れることがありませんでした。常に男性と一緒にいて、女性から見ても色気たっぷり。彼女にロックオンされたら、どんな男性でも落ちてしまうので、友人たちは彼女に彼氏を会わせたがらないほど。そんな翔子さんは26歳のとき、いちずな彼に何度もプロポーズをされて結婚します。

 ただ、結婚した当時から、他に彼氏がいました。それは子どもを産んだ後も変わらず、母親や姉妹が近くに住んでいるのをいいことに、子どもを預けて、彼氏と会っていました。妹さんはそれに気付いて1度叱ったそうですが、その程度で行動を正す翔子さんではありませんでした。当然、夫は怪しみます。しかし、そこは高根の花の翔子さん、見て見ぬふりを貫きました。

 翔子さんも隠し続け、大人2人の化かし合いです。翔子さんのすごいところは「離婚して、Kさん(彼氏)と結婚する」と泣いて、げっそり痩せたかと思ったら、その後すぐに「他にも気になる人を見つけました」と切り替えることです。恋愛依存症か、はたまた、メンタルヘルスに問題があるのか。

 既婚なのに複数の異性と付き合うのは、法的にも完全にブラックだと私は何度も告げました。彼女を見ていると、確固たる“不倫遺伝子”の持ち主だと感じます。ただ、一方で、「離婚して、Kくんと結婚するんじゃないの?」と彼女に聞くと「子どもが小さいし、まだ離婚しない方がいいんじゃないかと思って」と一般的な回答が返ってくるのです。

 翔子さんのみならず、既婚なのに彼氏が複数いる妻は多数いて、実際にインタビュー依頼を通じてお会いしました。浮気相手が1人でも「道徳心がない女性」とレッテルを貼られるのに、複数となると「性依存障害なのでは」と疑いたくなります。

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三松真由美(みまつ・まゆみ)

恋人・夫婦仲相談所 所長(すずね所長)・執筆家

夫婦仲・恋仲に悩む女性会員1万3000名を集め、「結婚・再婚」を真剣に考えるコミュニティーを展開。セックスレス・ED・女性の性機能に詳しく、性を通して男女関係をよくするメソッドを考案。20代若者サークルも運営し、未婚世代への結婚アドバイスも好評を呼ぶ。恋愛・夫婦仲コメンテーターとしても活躍中。業界最大手「ごっこ倶楽部」のセックスレスをテーマにしたショートドラマを監修し、5カ月で1億回再生に到達。著書は「夫婦の『幸せ循環』を呼ぶ秘訣」(講談社)「モンスターワイフ」(同)「40歳からの女性ホルモンを操る53の習慣」(扶桑社)「堂々再婚」(wave出版)など多数。コミック「『君とはもうできない』と言われまして」(KADOKAWA)の監修も手掛ける。恋人・夫婦仲相談所(http://fufunaka.com/)、公式note(https://note.com/suzune_16)、オトナのお悩み保健室(https://otona-hokenshitsu.jp/)。LINE登録で「夫婦仲チェックシート」を無料プレゼント(https://fufunaka.com/archives/lp/line)。

コメント

1件のコメント

  1. ………見ましたか!?!?!?
    これこそが、今の日本の全ての既婚女性そのものです!!!

    皆んな旦那が居ようが”他の知らない男の精液”を当たり前に仕込んで来るんですよ。
    当然子供が旦那の子じゃなくても女性誰もが気にしません!
    日本の男性諸君は他人の子供に人生を食い潰されて嘲笑されたくなかったら
    結婚なんて超絶アホな選択しちゃダメですよー!!!!!