文京区から届いた封筒が奇抜すぎるデザインで話題に「なんだこのカラフルなやつ…」、担当者に聞く
文京区税務課が、区民に送っている郵送物の封筒が「すごい色」「色のセンスやばい」とSNS上で話題となっています。「白」「緑」「黄色」「ピンク」4色の線が並んだ、派手なデザインですが、どうしてこうなったのでしょうか。

文京区税務課から、ある男性の元に届いた封筒が「すごい色」「色のセンスやばいな」「なんだこのカラフルなやつは」などとSNS上で話題になっています。そのデザインは、「白」「緑」「黄色」「ピンク」の波線が縦に並んだ、お役所のものとしては“奇抜な”もの。税務課によると「税務課からの緊急のお願い」を本人に気付いてもらうための工夫で、職員が考案したといいますが、どうしてこのデザインになったのでしょうか。
赤→オレンジ→黄色→黒地に銀と変遷
税務課の担当者によると、同課では当初、一般的な「白」の封筒を使っていましたが、ほかの郵便物やチラシ類に紛れてしまい、そのまま放置されることも多かったとのこと。そこで、2015年に「赤」の封筒を作成すると、白よりも効果があることが分かりました。しかし、区民から「赤紙のようだ」との意見が寄せられ、同年に「オレンジ」「黄色」の封筒を相次いで導入。「一定の効果はありましたが、さらなる工夫を」(同担当者)と、2016年には「黒地に銀の印字」にデザインを変更しました。
しかし、今度は区民から「葬儀を連想させる」との意見が。そこで一転「白とピンクのストライプ」に辿り着きました。そして、さらなる効果アップを目指そうと2017年、初の「3色刷り」を導入。この「白」「緑」「黄色」「ピンク」の波線が縦に並んだデザインが生まれたそうです。職員が自治体同士の勉強会に参加するなど、地道な取り組みによる成果で、封筒への反応や封筒に気付かせる効果は年々良くなっているといいます。
ちなみに、これら一連のデザインは次々に「切り替わる」ものではなく、複数デザインを併用し、一人に同じデザインの封筒ばかりが行かないように、などの工夫をしているとのこと。
「色付きの封筒は、ほかの自治体でも導入されているところがあります。都内自治体では、色付きの方が多いくらいですが『3色刷り』は全国的にも珍しいのではないでしょうか。大切なお知らせを早く確実に、ご本人にご覧いただくための工夫として理解してもらえたらと思います」
(オトナンサー編集部)
コメント