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たったこれだけ? 飲食店の「大盛り」にがっかり…妥当な量は存在する?

飲食店で、ご飯などを「大盛り」で注文したとき、出された量が思っていたよりも少なく、がっかりした経験のある人もいると思います。大盛りは、普通盛りの何割増しが妥当なのでしょうか。

「大盛り」の妥当な量は?
「大盛り」の妥当な量は?

 飲食店で、ラーメンやご飯もののメニューを選ぶとき、麺やご飯を「大盛り」にするかどうか、選択可能なお店は多いと思います。100円を追加することで大盛りにできるお店や、サービスとして無料で注文できるお店などさまざまです。しかし、「大盛り」という分量が曖昧で、大盛りで注文したのにもかかわらず、実際に出てきたものを見て「たったこれだけ?」と、がっかりした経験がある人も多いのではないでしょうか。

 大盛りは普通盛りの何割増しが妥当なのでしょうか。飲食店コンサルタントの成田良爾さんに聞きました。

ファミレスは「普通盛り」170~200グラム

Q.飲食業界において、大盛りは普通盛りの何割増しが妥当なのでしょうか。

成田さん「普通盛りの設定量が飲食店ごとにそれぞれ異なると思うので、『大盛りは普通盛りの何割増し』と画一的に言い切れるものではありません。しかし、大体の基準は示すことができます。例えば、ターゲット層が若者から高齢者まで幅広いファミリーレストランの場合、ご飯の量は170~200グラムで設定している店舗が多いのですが、この場合の大盛りは4~5割増しである240~300グラム程度であることがほとんどです」

Q.牛丼チェーン店では、ご飯を人手ではなく、専用の機械で盛っており、大盛りの分量も正確です。大盛りは普通盛りの何割増しであることが多いですか。

成田さん「牛丼チェーン店はターゲット層が若者であるため、普通盛りのご飯の設定は260グラム前後と、ファミリーレストランの普通盛りよりも多めのお店が多いです。そのため、チェーン店のブランドによって分量に若干の違いがありますが、大盛りで普通盛りよりも2~4割増しであることが多いようです。ファミリーレストランより、割り増しの分量は少ないです」

Q.追加料金で大盛りを注文したのに、出された分量が大盛りではないと思った場合、店側に文句を言った方がよいのでしょうか。

成田さん「まずは店側に『この分量で大盛りになっているのか』を確認してください。その上で、店側に『大盛りになっている』と言われたら、例えば、前に来店した際の大盛りの画像など、『大盛りはこの分量だ』と明白に分かる根拠があれば、店側に説明を求めて構いません。ただし、以前と普通盛りや大盛りの分量の設定が変わっている場合もあります。トラブルになる可能性もあるので、最初から文句を言うのではなく、まずは確認をするという姿勢で店側に聞いてください」

Q.では、無料サービスで大盛りにできる場合、出された分量に不満があっても、店側に文句は言えないのでしょうか。

成田さん「無料サービスの場合の大盛りはあくまで、店側のサービスで大盛りにしているので、分量を何割増しにするのかは店側が自由に決められます。そのため、出された分量に不満があっても、客が文句を言うことはできません。ただし、大盛りのオーダー忘れの確認や、もう少し量が欲しいなどの要望は伝えても構いません」

Q.飲食店が大盛りの分量に関する客とのトラブルを避けるため、行っている対策はあるのでしょうか。

成田さん「個人経営の飲食店などでは、客とのトラブルを避けるために、普通盛りのご飯の量や大盛りの量を非公開にしている場合が多いです。一方、飲食チェーン店の中には、普通盛りや大盛りなどのご飯の分量をメニューに記載して可視化し、トラブルを避けようとしているケースもあります。客側が勝手に計測した数値や元従業員が公開したネット記事などもありますが、店側が公式に発表していなければ、実際に飲食店で少ない量が出たとしてもクレームにはできません」

Q.大盛りの注文で出てきたものにがっかりしたり、トラブルになったりしないために、注文時などにどのような対策をすればよいですか。

成田さん「ほとんどの飲食店では、注文時にメニューの内容を説明できるスタッフがいます。『大盛りのご飯は、何グラムくらいですか?』、あるいは『大盛り無料のご飯を食べ終えてからでも、おかわりすることは可能ですか?』などと、スタッフとコミュニケーションを取るといいですね。きっと、親身に相談に乗ってくれるはずですよ」

(オトナンサー編集部)

成田良爾(なりた・りょうじ)

飲食店経営コンサルタント

ヴィガーコーポレーション代表取締役。厚生労働省公認レストランサービス技能士(国家資格)、文部科学省後援サービス接遇検定準1級、食生活アドバイザー2級、他。飲食業界25年以上。ミシュランガイド掲載の高級レストランから個人経営の小さな大衆店まで幅広いジャンルの飲食店に携わり、その経験に基づく統計解析および枠にとらわれないアイデアで多くの赤字店を黒字化させてきた実績を持つ。「100年続く店づくり」をモットーに、次世代育成や飲食業の働き方改革などにも力を入れており、食文化普及の他、職業訓練校講師(フードビジネス科)や子育て女性就職支援事業講師なども歴任。現在も多くの飲食店経営者のサポートを手掛ける。飲食店専門のコンサルティング「オフィスヴィガー」HP(http://with-vigor.com/)。

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