帰ろうコールの嵐、買い物嫌いの娘に手こずる母が考えた作戦 最後のオチが「笑いました」
娘と買い物に行ったときの出来事を描いた漫画が話題に。スーパーへ買い物に出掛けた、買い物嫌いな5歳の娘と母親。娘は早速、「早く帰るよ」と騒ぎ始めますが…。

娘と買い物に行ったときの出来事を描いた漫画「お買い物に付いて来たくない子には」がSNS上で話題となっています。ある日、スーパーへ買い物に出掛けた、買い物嫌いな5歳の娘と母親。娘は早速、「早く帰るよ」と騒ぎ始めますが、母親は“クーポン”を使った作戦を考案し…という内容で「笑いました」「子どもとの買い物は疲れますよね」「ホッコリ癒やされました」などの声が上がっています。作者の女性に聞きました。
ただついてくるだけで退屈?
この漫画を描いたのは、主婦アルバイターの鈴木マルミ(ペンネーム)さん(39)です。インスタグラムで育児漫画を発表しています。
Q.漫画を描き始めたのは、いつごろからでしょうか。
鈴木さん「1年ほど前です。ちょうどその頃、職場がつらく、メンタル的に追い込まれて退職しました。しかし、退職したのはいいもののこれから先、自分は一体何をしたらいいのだろうと途方に暮れ、迷子になってしまいました。毎日、自分と向き合って、今までのこと、これからのことを考えているうちに『これまで、やらなければいけないことに追われて、やりたいことを後回しにしてきた』と気付き、『やりたいことをやってやる!』と思いました。
最初は何がやりたいのか分からず、もんもんとしていましたが、幼い頃からお絵描きが好きで、友達と漫画を描いていたことを思い出しました。久しぶりに絵を描いてみたら、時間を忘れて夢中になり、すごくリフレッシュできていることに気付き、また漫画を描いてみようと思いました」
Q.今回の漫画を描いたきっかけは。
鈴木さん「ママ友との会話で『うちの子、お買い物を嫌がって~』と何気なく話したら、『うちも! 私たちが小さいときは、お母さんの買い物に着いて行くの楽しみだったのに、なんで?!』と盛り上がったのを思い出して、もしかしたら、他にもそういう子が多いのかな?と思ったからです」
Q.これまでは、どんな方法で買い物に誘い出していたのですか。
鈴木さん「『お菓子も買うから!』と連れて行ってもすぐにお菓子を選んでしまい、あとはずっと、帰りたいと騒ぐばかりで、こちらもイライラしていました。そのうち、『嫌だ、1人で待っとく!』と断られるようになりましたが、子どもだけでお留守番は危ないと言って、無理やり連れ出していました」
Q.娘さんは買い物の何が嫌いなのでしょうか。
鈴木さん「多分ですが、買い物の主導権は親で、娘はただついてくるだけなので退屈しているのではないでしょうか。お菓子を買うと言っても、すぐ選び終わってしまいますし、お菓子のストックも家にたくさんあるので、お菓子を買わないと食べられないという実感を持っていないのではないかと思います」
Q.YouTubeでは、ミッションものの動画をよく見ているのですか。
鈴木さん「はい。子ども向けのYouTubeの企画自体が、何かルールを作って、それをクリアするものが多いように思います」
Q.このときは、普段の買い物よりも余計に疲れましたか。
鈴木さん「予想外だったので疲れましたが、気持ち的には、子どもがやる気を出して夢中になってくれたので、イヤイヤなお買い物より楽でした」
Q.その後も、この方法は試しているのでしょうか。
鈴木さん「やっていますが、同じだと飽きてくるので、今はアレンジを加えて、使うクーポンを娘が選ぶところからしています。『この中から○品選んで』と言って、娘が決めたものを娘が探してかごに入れてきます。娘も『じゃあ、母ちゃんは買い物しといて! ついてこないでね! レジのところで集合だからね』と言って張り切っているので、楽しんでいるのかな?と思います」
Q.漫画について、どのような意見が寄せられていますか。
鈴木さん「子どもと買い物は大変…という共感のコメントがありました。『子どもって、宝探しが大好きですよね』というコメントには『そうか、これは宝探しの気分なのか』と気付かされました」
Q.創作活動で今後、取り組んでいきたいことは。
鈴木さん「正直なところ、私は子どもと遊ぶのが苦手なので、いつも、自分も楽しく遊びたいと思っています。だから、育児が楽しくなるような、育児をする人の気持ちがパッと明るくなる内容を投稿していきたいです。今後は…ゾンビ漫画を描いてみたいな。昔から、ゾンビが出てくる映画やドラマが好きで。ゾンビものって実は、すごく濃いヒューマンドラマが描かれていると思うんです。ああいう極限状態でどう行動するのか、きれいごとではない人間ドラマを描きたいです」
(オトナンサー編集部)
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