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静岡の「インスタ映えを狙ったお弁当」が、むしろ“ツイッター映え”したワケ

静岡で販売されている「インスタ映えを狙ったお弁当」が話題に。しかし、このお弁当がウケたのは、インスタではなくツイッターでした。その背景には、2つのSNSの性質の違いがあります。

「インスタ映えを狙ったお弁当」(しずおか弁当提供)

 静岡県の弁当店が販売する、その名も「インスタ映えを狙ったお弁当」がSNS上で話題になっています。「これがいま静岡で最もインスタ映えするお弁当である」と写真付きで紹介するツイートには11月6日午後7時現在、リツイートが1万8000超、いいねが2万2000超。しかし、このお弁当。インスタではなく、特にツイッターでバズる“ツイッター映え”の様相です。

メニューは和洋中、名物「あみ焼き」入り

 販売元の「しずおか弁当」(静岡市葵区)を運営する静京商事の森谷昇吾・常務取締役によると、「インスタ映えを狙ったお弁当」は2017年8月に販売を開始し、価格は650円。毎日販売しているわけではなく、2週間に一度くらいのペースで店頭に20~30個が並び、メニュー(和洋中)や容器が毎回変わります。名物「あみ焼き」は必ず入るとのこと。

「肉に魚、野菜と、彩りに気を使っていますが、どうしてインスタ映えなのか、自分たちも分からないところがあります。むしろ『お早めにお召し上がり下さい』と記すことで、食べる前に写真を撮影し、インスタに上げる行為を皮肉っているような部分もあります。お弁当はできるだけおいしい状態で食べていただきたいですから」(森谷さん)

 実は販売前から、スタッフ同士で「インスタよりはツイッターでウケるよね」などと話していたそう。その予想が“見事に”的中した恰好で、森谷さんは「ツイッター上には好意的なコメントが多く、県外の人にも知ってもらえてうれしい」と喜びます。お弁当は、店頭に並んだ日は昼前に完売する人気ぶりですが、現在のところ、レギュラー化の計画はないそうです。

インスタグラムとツイッターの違いは

「インスタ映えを狙ったお弁当」がインスタではなく、ツイッターでウケた理由について、一般社団法人日本情報技術振興協会(JAPRO)認定講師の久原健司さんは、次のように話します。

「インスタ映えを狙ったお弁当というと、カラフルで彩度が高くかわいいものを想像するユーザーが多い中、そのお弁当が『普通』だったのでツイッターユーザーからネタにされ、ツッコミのツイートに共感するユーザーがたくさん存在したのでしょう。ツイッターは、フェイスブックやその他のSNSに比べて炎上しやすいと言われていますが、その要因の一つはプロフィールの匿名性です。匿名であるという気の緩みから、投稿者も閲覧者も、ほかのSNSではしにくい批判やツッコミが簡単にできてしまいます」

 ちなみに久原さんによると、インスタの写真は「カラフルで彩度が高くかわいいもの」が好まれる傾向にあり、バズらせるためには、新鮮で話題性のあるものをいち早く発信し続けること、またコンテンツの良し悪し以外に、投稿する自分自身の影響力を高めていく必要があります。

(オトナンサー編集部)

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久原健司(くはら・けんじ)

株式会社プロイノベーション代表取締役、JAPRO認定講師

1978年生まれ。2001年東海大学工学部通信工学科卒業後、ITの人材派遣会社に入社。大手コンビニエンスストアのPOSシステム保守運用業務を担当する。2003年からソフトウェア開発会社で、システムエンジニアとして、大手通信会社のWebアプリケーションシステム開発など多くの業務に携わるも、2006年、小さい頃からの夢であった独立を決意。2007年(29歳)に株式会社プロイノベーションを設立し、当時としては珍しいオブジェクト指向によるモデリング開発でのサービス提供を始める。現在は、代表取締役を務める傍らで、一般社団法人日本情報技術振興協会(JAPRO)認定講師として、IT企業中心に研修などを行っている。株式会社プロイノベーション(http://www.proinnv.com/)。