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渡辺麻友卒業へ 「王道アイドル」路線は終わらない

AKB48を年内で卒業する渡辺麻友さんが先日、卒業コンサートのステージに立ちました。王道アイドル路線でファンや後輩から慕われた渡辺さんですが、今後もその人柄と努力で活躍が期待されます。

2011年9月に行われたじゃんけん大会で(志和浩司撮影)

優しいお姉ちゃんのよう

 年内でAKB48を卒業する“まゆゆ”こと渡辺麻友さん。10月31日にさいたまスーパーアリーナで開いた卒業コンサートは大盛況で、ステージにマイクを置いた姿も印象的でした。

 渡辺さんは、後輩から憧れの先輩として名前を挙げられることの多いメンバーです。王道アイドル路線を歩んできたイメージ的なものへの憧れもあるでしょうが、普段、間近で接する後輩たちから慕われるのは、内面的な部分でも王道アイドルだった証しと言えるのではないでしょうか。

 総合プロデューサーの秋元康氏をはじめ、渡辺さんの真面目さに太鼓判を押す関係者やメンバーは数多くいます。

 渡辺さんが、今後の王道アイドルとして期待をかけるメンバーに挙げたチーム8の小栗有以さんに先日、インタビューする機会がありました。その際、渡辺さんの話題も出たのですが、渡辺さんはステージに立っている時はまさにキラキラ輝いているアイドルだけれども、楽屋などではおちゃめで明るく、優しいお姉ちゃんのように接してくれる、根が本当に優しいと話していました。

 2006年12月、第三期追加メンバーオーディションに合格してAKB48入りした渡辺さんですが、AKB48を見つけたのはインターネットがきっかけだったそうです。小学生のころは会話の少ない女の子で、学校が終わって帰宅すればネットでアニメを見るなど、典型的なインドア派だったようです。

 そんな渡辺さんがアイドルとしてスポットライトを浴び、瞬く間にグループでもトップクラスの人気者となって、2014年の選抜総選挙では1位に輝きました。名実ともに48グループの頂点に立ち、ファンはもちろんのことメンバーからも祝福を受けました。

 卒業後の渡辺さんは、いよいよ独り立ちしていくわけですが、多くの人から愛される人柄と、真面目に努力するプロ意識の高さがあれば、大きな活躍を期待できるのではないでしょうか。

(ライター、フォトグラファー 志和浩司)

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志和浩司(しわ・こうじ)

ライター、フォトグラファー

1980年代にカメラマンとしてデビュー。90年代から各種紙媒体の編集に携わり、その後、モバイルサイトを経て新聞や雑誌、ウェブメディアなどでエンタメを中心に取材。CBCラジオ「丹野みどりのよりどりっ!」などのラジオ、テレビ番組出演も多数。芸能分野ではアイドルから演歌歌手、スポーツ選手までを幅広くインタビューしている。

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