そうだったのか! 「コーポ」「ハイツ」「メゾン」の違いとは
不動産物件の名称として多用される「コーポ」「ハイツ」「メゾン」ですが、これら3つの名称の建物に何か違いはあるのでしょうか。「住宅のプロ」に取材しました。
不動産物件情報を見ていると、よく目にする建物名に「コーポ」「ハイツ」「メゾン」があります。コーポやハイツというと少し古い時代のアパートを、メゾンというと洋風の住居をそれぞれ想像する人も多いかもしれませんが、これらの名称の建物には一体、どのような違いがあるのでしょうか。
オトナンサー編集部では、住宅情報サイト「SUUMO」の池本洋一編集長に聞きました。
コーポとハイツは英語、メゾンは仏語
まず、コーポは「共同住宅」を意味する英語「corporate house(コーポレートハウス)」を語源とする和製英語で、一般に、軽量鉄骨造や木造の2階建て共同住宅を指します。次に、ハイツは「高台(にある家)」を意味する英語「heights」で、一般にプレハブの2階建て共同住宅全般を指すことが多いようです。最後に、メゾンは「家・建物」という意味のフランス語「maison」から来ています。
しかし、池本さんによると、これら名称の使用に明確な基準や区別があるわけではなく、単なるネーミングにすぎないとのこと。つまり「鉄骨造だからハイツ」「木造だからコーポ」といったルールはなく、所有者が自由に名前をつけているだけです。
「コーポやハイツなどは建築基準法や宅地建物取引業法といった法律で基準が定められているわけではないため、物件は名称で判断せず、構造について明記されている項目を確認しましょう」(池本さん)
コーポ、ハイツ、メゾンの3つ以外にも、物件情報では以下の名称をよく目にします。マンションに使用されることの多い3つの言葉は、より大きな建物をイメージしていることがわかります。
【アパートに多い名称】
・ヴィラ(villa):フランス語で「別荘」
・シャトー(chateau):フランス語で「城」
・ハイム(heim):ドイツ語で「家」
・カーサ(casa):イタリア語で「家・住宅」
【マンションに多い名称】
・レジデンス(residence):英語で「大きな邸宅・官邸」
・コート(court):英語で「庭に囲まれた大邸宅」
・パレス(palace):英語で「宮殿・公邸」
そっか、王子キャラの歌手の方が自宅の事を「○○パレス」と言っていたのは間違いじゃなかったのか(笑)