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数円けちって小さい袋に詰めたら破れる悲劇…「レジ袋」有料化が生んだ戸惑い

販売する側にも戸惑いが…

 では、レジ袋を販売する側はどのように思っているのでしょうか。スーパーでレジを担当しているDさん(35歳、女性)は次のように話しています。

「以前から、レジ袋は2円だったのですが、7月1日以降は5円に値上げしたので、それを疑問に思うお客さまが多いようです。うちのお店にはお年寄りのお客さまが多くいらっしゃるのですが、レジ袋有料化を知らない方もまだたくさんいらして、きちんと説明するのに時間がかかり、レジの流れが滞ってしまうことが以前より増えました」(Dさん)

 有料義務化を契機にレジ袋を値上げしたのはお店の判断ですが、中には「どうしてそんなに高くしたんだ!」と激怒する客もおり、そんなときは「私に言われても…」とDさんは困ってしまったそうです。また、「便乗値上げではないか!」と憤った客が、レジまで持ってきた商品を全てキャンセルするというトラブルも何度かあったとか。

 他にも、レジ袋有料化による弊害をDさんは話してくれました。

「精算後の商品を袋詰めする台に設置されている無料の小分け用ビニール袋が、以前よりも早く減るようになっています。レジ袋が以前ほど手軽に入手できず、家庭で使える分が減ったので、それを補うために小分け用ビニール袋を多めに持って帰るお客さまが増えたことが原因では、と話しています。

うちはスーパーで、以前から、『お客さまに袋詰めをやってもらっていた』のと『レジ袋が有料だった』ので、これでも戸惑いやトラブルは比較的少ないのかなと思います。コンビニの店員さんは大変そうだなと、コンビニを客として利用するときには感じますね」(Dさん)

 新しい取り組みに対する戸惑いは、お客さん側とお店側双方にあるようです。レジ袋有料義務化が始まって、およそ1カ月半が過ぎましたが、開始からまだ間もないこともあって、しばらくはこうした戸惑いが続きそうです。

(フリーライター 武藤弘樹)

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武藤弘樹(むとう・こうき)

フリーライター

早稲田大学第一文学部卒。広告代理店社員、トラック運転手、築地市場内の魚介類卸売店勤務などさまざまな職歴を重ね、現在はライターとミュージシャンとして活動。1児の父で、溺愛しすぎている飼い猫とは、ほぼ共依存の関係にあるが本来は犬派。趣味はゲームと人間観察。

geetara610@gmail.com

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