オトナンサー|オトナの教養エンタメバラエティー

テレワーク継続で「リモハラ」増加? その実態や法的問題、対処法は?

リモハラへの自衛策は?

Q.上司や会社の側がリモハラをしない、起こさせないようにするため注意すべきことを教えてください。

木村さん「会社側はリモートワークを行う際、環境を整えることが重要です。労務管理面では、リモートワークに関する就業規則などの制定、業務の手順等は社内マニュアルを作成し、管理職と従業員に周知、理解してもらうことが必要となります。

社内の運用方針がはっきりしていないと、リモートワークに慣れていない上司が部下に対する的確な業務指示ができず、その結果、過剰な監視につながることで『リモハラ』と取られやすくなります。また、リモートワークに関係する管理職を対象に、リモハラ防止に関する研修を行うことも有効な手段でしょう」

Q.相談を受けた実例はありますか。

木村さん「実際に相談を受けた例は今のところありませんが、ネット上では、コロナ対策で在宅勤務を行う企業が増加するとともに、リモハラを受けた社員の記事をよく見かけるようになりました。

ハラスメントの内容を見ると、大きく分けて(1)上司の権限を越えた監視(2)上司から部下、先輩から後輩へのセクハラ言動が多いようです。また、(3)オンライン飲み会の場合は強制される例もありますが、たとえ参加自由であっても終了時間が決まっておらず、夜中まで付き合わされて困っている例がありました。

(1)(3)は当事者への注意や指導で改善されることが多いですが、(2)は加害者がほんの軽口で発した言葉でも、被害者は深く傷つき、メンタルヘルス不調を起こす場合もあります。セクハラが露見した際、企業としての対処を誤ると、加害者を懲戒処分するだけでは済まず、企業側も責任を問われることになります(慰謝料の請求等)」

(オトナンサー編集部)

1 2

木村政美(きむら・まさみ)

行政書士、社会保険労務士、ファイナンシャルプランナー

1963年生まれ。専門学校卒業後、旅行会社、セミナー運営会社、生命保険会社営業職などを経て、2004年に「きむらオフィス」開業。近年は特にコンサルティング、講師、執筆活動に力を入れており、講師実績は延べ700件以上(2019年現在)。演題は労務管理全般、「士業のための講師術」など。きむらオフィス(http://kimura-office.p-kit.com/)。

コメント